順調に減っております。下げ止まる気配はここからは見えません。ネット販売の増えた分はコンビニ販売の減った分もフォローできていない...。 pic.twitter.com/YzkHC2wEQd
— 鈴木みそ (@MisoSuzuki) 2014, 10月 19
どこかでみたことあるような......ってこれ【出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる】のグラフやないか、という話はさておき。紙媒体の印刷物の既存ルートでの売上は減るばかりで、アマゾンなどのインターネット経由の販売額もそれを補完できない。要は「本屋の売上が落ちたのはネット販売のせいだ、シェアを食われた」とは言い切れないというお話。コンビニ経由も減ってるし。
で、後程仮計算として電子印刷物(電子書籍と電子雑誌を足したもの)の売上を乗せて再計算したものも最新データを反映される予定ではあるのだけど(【出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる(番外編:電子出版独自追加版)】)、それでもやっぱり売り上げは落ちている。要は、音楽業界におけるCDの売上と同じで、物理媒体の減退分を電子媒体の売上が補完しきれる状況ではないんだよね。
ただし。電子出版には多分に広告モデルの物もある。有料、課金制で電子書籍・雑誌を読ませるのではなく、無料で閲覧してもらって、同時に配信する広告で収益を得ようとするもの。要はテレビ番組みたいなものだ。そしてそれに関する部分は売上には入らない。また電子出版により、紙媒体の売上が触発されることもある。一概に有料電子書籍の売上だけで「雑誌媒体全体が衰退している」云々するのは、モノの見方の一局面に過ぎない、と言う感はある。
単純に紙媒体離れが進んで、媒体の多様化が進んでいるだけ、そんな感じがするんだけどね。売上では無く、読書量でみたら、大きな違いは生じていないと思う。定量的な計測が難しいので、裏付けは困難だけど。
まぁ、紙媒体を直接売るサイドにしてみれば、危機的状況に違いは無い。この構図って、可処分所得の減少と趣味趣向の多様化、周辺環境の変化で若年層が自動車を購入しなくなった、いわゆる「若者の自動車離れ」と同じような感がしてならない。
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