(「ぼくがかんがえたさいきょうのじえいたい」は得てして予算を無視した内容であることが多く、それを語る人は概して自衛隊予算を切り詰めようという主張を同時に有している)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 10月 19
あえてきっかけとなったコンテンツの指摘はしないけど、某盗用コンテンツ集約系まとめサービスを用いて、自衛隊の用いる制服について、とやかく難癖的なものをつける話のまとめが話題を呼んでいた。先日の御嶽山災害での出動に絡んだ話でもあり、結構な注目を集めていたので、見聞きした人も多いと思う。実の所、以前都内において自衛隊が訓練活動をした際に寄せられた「ご意見」同様に、イチャモン以上のレベルではなかったのだけど。
その意見の中に「活動時にはこんな感じの作業服を使えばいいんじゃない?」的なお話がいくつもあったのが目に留まる。それらの意見をまとめると、それこそ陸自はダース単位の、状況に応じた制服を用意し、逐次切り替えて使うことになる。いやあ、それは面白いねえ。
でもそれ、予算はどうするの?
今件の制服話に限らず、装備がどうとか対応が云々というツッコミは結構なされることがある。中には米海軍並の空母機動部隊を創設すべきだなんて話もある。ロマンだよね、空母機動部隊。でもゲームや小説の中ならともかく、実態問題として考えると、最大の敵、予算が立ちはだかる。
今件の制服に限っても、迷彩服は色々と想像させられるからダメだ的な意見もあり(、実のところ色々な理由があるんだけどね)、軍を想起させない作業服を着せろという意見が数多く見受けられた。だけど予算のことには一言も触れていない。願えば空から装備が降ってくるわけでもない。
そしてそういう方々(軍的なモノを嫌うタチの方)は得てして、自衛隊周りの予算は無駄だからもっともっと切りつめろという。これではまるでレストランに押しかけ「金は出さないが飯を出せ」と語るようなもの。公的機関はリソース無しで動いていると考えているんじゃないかなあと思わざるを得ない。
この「公的機関は無料奉仕ですべてが動いている、リソース無しで回っている」的な発想って、インフラ周りでもよく見受けられるんだよね。子供ならまだ仕方ないところもあるけれけど、大の大人、しかもそれなりに該当方面の専門家を自称する人たちですら。公的機関は下僕だ的な意識でもあるのかな。
その発想って結局、ブラック企業肯定論に直結することに、気が付いているんだろうか。
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