パソコンの画像処理能力がまだそれほど高くなかった時代に、低解像度・シンプルな処理でも動きをがっつりと見せる手法の一つとしてよく用いられた、人の形を棒で表現した「棒人間」。要はワイヤーフレームの究極型みたいなものだけど、動きがシャキシャキと見れることから、パソコンなどの処理が高性能化した現在でもよく使われる手法ではある。その棒人間をリアルに再現したのが、この作品。
毎年この時期になると多種多様なコスチュームが世界中を驚かすイベント、ハロウィンの仮装衣装の一つではあるんだけど、実物を見て「してやられた」という感は否めない。自分の娘に372個ものLEDを服の外枠にそって装備した服を着せた......耳の部分もあるから恐らくはミッキーなんちゃら的なものなんだろう......だけの、仕組みとしては非常にシンプル。けれど下手なコスプレよりはよっぽど良く出来ている。
動きもリアル、って人間がやってるんだからリアルなのは当然。しかも挙動がアクティブな子供に着せているので、非常に動きが躍動的なんだよね。それでいて少々ぎこちないところも、いかにも棒人間っぽい。
この発想はただただ感服。いや、発想そのものもさることながら、それを体現化してしまう実行力にも拍手だね。
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