広大な面積と夜間は発電できないこと、だからこそ...太陽光発電のもう一つの弱点

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自然エネルギーの中で地熱発電はともかく、太陽光発電と風力発電の特性の一つとして、単位面積当たりの発電量が少ないため、広範囲に渡り発電ユニットを配し、管理していかねばならないってのがある。広大な面積を必要とするため、土地が容易に確保できる国ならともかく、日本などのような国では少々場所確保にも難儀させられる。世帯や企業単位ならともかく、電力網に用いる量の電力を作るとなると、頭を抱えざるを得ないお話の一つではあるんだけど......

その「広域面積が必要」って点のデメリットがまた一つ露呈されてしまった。「従来型の発電所より面積が大きいから管理が大変になる」ってところまでは当方も何度か指摘したんだけど、「盗難リスク」、さらにはそのリスクを減退させるには電力が必要になるけれど、防犯強化が必要な夜間には(風力はともかく)太陽光発電は行えないから他所から電力を持ってこなければならない......という本末転倒なお話が。

そりゃ、昼間の間に逐電しておいて夜間に使うってのはありだろう。でも蓄電器にはそれなりのコストがかかる(屋外の夜間街灯で日中充電させるタイプもあるけど、あれと同じ感じかな。それを多くのユニットにつけるとなると以下略)。電力を使わずに人的リソースを配するって手もあるけど、それはそれでコストが積み増しされる。お財布には優しくない。離れ小島かどこかに集約する形で作れば、ある程度防犯コストは軽減できるけどねえ......。

いずれにしてもコスト面ではさらに底上げがされてしまう。火力などの従来型では警備周りはそれなりにしっかりしているから、こんな問題は本来ありえないはずなんだけどな。

かつて信号をLED化したら、従来の電球では発熱で雪が溶けていたのにその効果が無くなり、積雪地帯の信号が雪に覆われてしまうという、指摘されればなるほど的なデメリットが露呈するという話があった(この場合は構造を工夫して雪が積もらないようにしたようだけど)。太陽光発電のこの問題、広い面積を使い夜間は運用できないことによる、防犯上の話ってのは、ある程度想定は出来たようにも思えるのだけどね。

実際に事業を行う人たちなら、そこまで考えていたと思うのだけど、そうでもなかったのかな? というより欧米などの太陽光発電ユニットで、そのあたりの考慮はなされてなかったのかしら? 参考にしているはずなんだけど。あれだけ欧米の話を持ち出して推奨してきたんだから。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月23日 06:41に書いた記事です。

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