月曜日に東京駅構内で若いスーツ姿の男に声を掛けられ、「いま研修中で、何人に名刺もらえるかってやってるんです。もしよかったら名刺いただけませんか」と言われたので、応援するつもりで名刺あげたら、先ほど電話かかってきて「不動産の営業なんですが会社に伺っていいですか」と言われました。(続
— たられば (@tarareba722) 2014, 10月 22
営業がしたいなら、最初から「不動産の営業で」と声をかければいいのに、なぜつまらないウソをつくんだろう、と悲しくなり、「興味も時間もないので来ないでください」と言うと「そんなこと言わずに」と粘ります。結局「こちらの業務を妨害していることを分かってください」と言って切りましたが(続
— たられば (@tarareba722) 2014, 10月 22
何が悲しいかって、たぶん明日から私、同じように声をかけられたら、断るんですよね。名刺を渡すの。「あぁ、また営業なんだろうな」と思って。この人のせいでひとつ人間を信じられなくなったなー、とか考えて凹んでいる自分を見て、また凹むというスパイラルです。雨ですね。はあ。しょんぼり。
— たられば (@tarareba722) 2014, 10月 22
春先から夏にかけてはよく見かける情景、お話。新人コンパ、研修、サークル活動、お題目はなんでもいいんだけど、ともあれ「他人との名刺交換で何枚名刺を集めるかを強要されている。だから名刺を交換してほしい」という話で、街行く人に声をかけ、名刺を好感して貰おういうものがある。今件のように善意で「ああ、しごかれているんだな、かわいそうだな」とばかりに名刺を差し出すと、実はその名刺のデータを使って不動産の営業をするというオチ。
名刺を渡す側、つまり今件なら不動産の営業側の言い分もあるだろう。成功した時の利益が大きいのだから、少しぐらいは不誠実なことをしてもかまわない、それこそが営業の鏡だ、的な。ただし今件のように、アプローチをかけられた方は多分に不快な思いをするし、悲しい経験をしてしまうし、心に深い傷を負う。
「気づきを持たせるのが営業だ」との主張もあるのだろう。もしかしたらこの営業の行程のなかで、不動産を取得する心の奥底の需要が喚起されるかもしれないという。しかし今はそういう話がまかり通る時代では無いのだよね。情報が横にさくっと流れる時代だから。同じ「気づき」でも「営業ウザい」「人を信じるとバカを見る」という気づきを得てしまう。
このような事例は電話営業でもよくある話で、営業で無いような言い回しで電話をかけてきて、少しでも応答すると途端に不動産関連の営業をし始める。「これが仕事だから」と開き直りの感もあるけれど、こちら側の時間を確実に拘束し、迷惑に他ならないんだよね。ああ、他にインターネットの回線契約でも聞くねえ、この類のって。
こういう事案が相次ぐから、営業そのものの、特に不動産業全体のイメージが悪くなるんだよあ......。
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