エボラにしてもインフルにしても......「他人にうつさないのが肝要である」

| コメント(0)


エボラ出血熱周りで懸念視されているのは、以前の新型インフルエンザ、そして毎年流行する通常のインフルエンザなどでよく見受けられるお話、「自らが信奉するスタイルの」愛社精神が仇になるというもの。少々の体調不良、風邪気味でも、休まずに出社しなければいけない、会社を愛するならば当然の話、あるいはそれ位で休んだら愛社精神を疑われる......と無理に出社して体調をさらに悪化させるだけでなく、同僚にまで感染してしまい、愛社どころか害社精神を発揮してしまうというモノ。それを会社内だけでなく他の集団行動の場でも行うとするケースが結構ある次第。電車内でも結構あるんだよねえ。


実際指摘の通りで、加えるなら「自分の風邪は絶対に他人に移らない(し、本当は移ってるかもしれないけど、そんなの自分には分からないし、知ったこっちゃない)」「それより自分のアピールの方が大切」という価値観で動いてしまっているのが正解なんだろうな。それなりに風邪の感染に関する知識はある「はず」だから。


ツールの進化や時代の流れの変化で、仕事そのものの質や量が大きく変わったにも関わらず、昔の価値観のままで動こうとすると色々と弊害が生じることになる。風邪をひいてもモーレツサラリーマンとして出社が当然ってのは、多分にその流れなんだろうな。

それと指摘にある「リーダーやコーチの育成の重要性」なんだけど、以前触れたようにちょっと前まで過度的な成果主義が重要視されてしまったおかげで、人材育成が軽視されてほとんど成されなかった時期があり、その時代のリーダーやコーチそのもの、そしてそれを育てるノウハウが断絶してしまっている世代が生じている。だから下手をすると、「風邪でも出社が第一のモーレツサラリーマン」と「デジタル社会を生き抜く若年世代」で二極化し、中間層(本来ならこの層がリーダーなりコーチになって、上下世代の間を取り持ちつつ、若年層を育てていく。いわば中堅管理職)の数・質がスカスカになってしまっている。

会社をはじめとした公の場での風邪引きの人の行動からも、問題点は見えてくるものなんだよなあ......。

ついでに言うと、公共の場での風邪ひき云々って話では、子供連れの親子でも結構ある話。子守の必要性とかを考えると仕方がない面もあるんだろうけど、咳をしまくりの子供をスーパーなどの人がたくさん集まる場所に連れていく場面を見るに、「子供自身も辛いだろうに......」と思うのと共に、閉鎖空間での感染リスクの底上げに頭を痛めてしまう。あれも結局似たような発想、「他人への感染」よりも「自我の欲求」を優先してしまう結果によるものなんだろうな。中には顔を真っ赤にして、今にも倒れそうな姿の子供を見ていると、いたたまれなくなってしまうのは、当方だけかしら。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月26日 06:20に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「通常の半分のスペースで駐車が出来るステキな自動車」です。

次の記事は「「煙草を1日2箱30年吸い続けるお金でベンツが買える」とたばこの実売価格」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30