まとめサイトの功罪と「現代のマスコミ以下の見識」という評価

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世の中オール・オア・ナッシングなものなどあるはずがなく、当然まとめサイトでも本来の「編集してしっかりとしたコンテンツに仕上げられたまとめ」的なものが多数存在することに変わりは無く(「カラパイア」とか、料理関係などの専門分野のまとめで、編集側がその分野に相応の理解力と知識を有しているもの)、これぞ検索エンジンなども評価している「付加価値のついたキュレーション」だというものに遭遇して感銘を受けることもある。しかし残念ながら、今現在「まとめサイト」という表現で指し示される対象のほとんどは、指摘の通りのジャンク情報ですらない状態にある次第。

まとめる対象を目的としてではなく、手段として取り違える所が増えて、それをビジネスモデル、成功方程式のようにとらえ、乱立したのが大きな原因。結局、既存媒体上の報道の悪い部分をそのまま意図的、あるいは無意識のうちに踏襲し、ネットの上で展開しているから頭が痛くなる。


問題の一つはまさにこれで。多分に悪意・誤解釈・偏見が多分を占めるものをソースとして使ってしまう傾向があること。「一次ソースの新聞がデータとして残ってないから仕方がない」とする反論もあるだろうけれど、ならばその部分だけを用いればいいわけで。この「都合の良い部分だけ」っては、裏付けのないQ&Aサイトのやりとりをソースにしてしまったり、海外報道や肩書がそれっぽいものをむやみに信用してしまう、権威主義的なところと似ていたりする。ソースとして使う人にとっては、まとめサイトは相応に権威があるものだと考えているのかもしれないけれども。

もっともこのような状況に関して、


という指摘もある。自由なんちゃら協会の挙動などを見るに、あながち的外れではない指摘なのだろうなあ、と同意せざるを得ない現状に、嘆かわしさをも覚えたりする。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月26日 06:52に書いた記事です。

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