男性向けハーレムは「平凡な男子がなぜかモテ」なのに女性向けハーレムは「神に選ばれたヒロイン」「天性の才能を秘めたヒロイン」などの特殊な境遇が多い気がするのはちょっと興味深い。
— 湖西晶@〆切ごはん一巻9/27発売 (@akikonishi) 2014, 10月 25
何となくだけど女性の場合はハーレム状態になるのにそれなりの理由が無いと必然性が無いみたいな感じなのかなと思ってる。そういう意味では、平凡な男子がモテまくる作品が多い男性向けのほうが、創作でなら現実ではありえないくらいのご都合主義でいいんだと達観してるのかもしんない。
— 湖西晶@〆切ごはん一巻9/27発売 (@akikonishi) 2014, 10月 25
単純にまとめると「男主人公のハーレム物語は、その主人公が平凡」「女主人公のハーレム物語は、その主人公が何らかの特異な境遇にある」傾向が強いというモノ。中には平凡な女の子が主人公の、美男子に持てまくりな物語も無くはないけれど、言われてみれば確かに大勢として、このような傾向は強い。特に「男主人公のハーレム物語」においては、何らかの形で主人公がやたら強かったり天才的な頭脳を持っているって話はあまりない。ドラえもんで出木杉君が主人公だったような感じの漫画ってのは......指摘されれば「ああ、それが該当するかな」ぐらいなもの。
以前漫画の主人公周りの話で言及したことがあるかもしれないけれど、これって読者性向が多分に関係してくるのではないかな、と。美少女ゲームでは特にその傾向が強いのだけど、読み手・プレイヤーが感情移入をするためには、主人公は極力没個性が望ましい。個性が強すぎると、自分とのギャップで自己を投影しにくくなってしまうから。その流れがあるのかもしれない。
男性は「環境」「場面」に憧れ、その世界の中に自分を投影させて楽しむ。女性はあくまでも世界そのものの「観賞」を楽しむ。男性が舞台を見る場合は、スポットライトが当てられる主人公そのものに成りきった自分を想像するのに対し、女性はあくまでも観客として観客席に座ったままでの自分として劇を楽しむ。遊びの方向性の違いが出ているのかも。
もっとも、少女コミックの中には、やはり平凡な女性主人公がハーレム状態になるってのも結構あるのかもしれないけどね......でもやはり対象となる男性はそれほど多くなく(大よそ一途)、むしろライバルの女性が多いってパターンの方が多数を占めている気がする。クレオパトラは......あれはそれなりに史実だしなあ。
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