漫画の単行本が売れなくなっている→漫画家が食べづらい時代!?

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話のトリガーとなった引用先はまとめサイトで、その中身にはさらに引用元の話以外に参照価値は無く(断定)、大本のソースははてな匿名ダイアリーなので信ぴょう性に疑問視をつけざるを得ないのだけど、当方の知る限りでは状況に関してさほど大ぼらを吹いているわけではないのも事実。紙媒体の大手雑誌に掲載されるまでの漫画家として成功し、連載を持ち、単行本化を果たしても、よほど人気が出て重版を繰り返されない限り、実の入りはスカスカモード。

それによく言われているように、雑誌掲載時の原稿料は、単行本化されることを前提としているような、低めのレートに抑えられているので、単行本が一つの生命線になる。その生命線が昔と違って今は細くなってきたというもの。さらに原稿の製作工程におけるコストは以前と比べて上昇している。費用は増え、実入りは減るとなれば、そろばん勘定が厳しくなるのは当然の話。

ただ、指摘の通り、娯楽の多様化によって選択肢が増えたことから、当然一つの選択肢に割かれるリソースが減り、単行本が売れなくなったってのはある。また漫画のラインそのものが増えているし、昨今に限ればデジタル媒体で結構な品質のものを自在に観賞できる。「この作品が読みたい」ではなく単に「漫画が読みたい」なら、無料で済んでしまう。このあたりの仕組みは、音楽業界にもいえること。だからこそ、ヒット作品は今でもべらぼうに売れる。ヒットのラインが底上げされた、と考えれば分かりやすい。

それじゃ特定のファン、「漫画一山ではなく、この漫画、この作者の作品が読みたい」という人を集約すればいい......ということになるのだけど、趣味趣向が多様化しているため、絞込みをすると、よほど運が良くない限り、その対象は少数となり、商業的に採算が合わなくなる。その点では「昔のでなくて今のやり方、考え方に切り替えないと」という話は非常に的を射ている。

ただその「(商業的に採算が取れる、漫画家が職を続けられる方法論的な)今のやり方、考え方」がどのようなものか、今なお暗中模索が続いているのも事実だろうけど。電子書籍と絡めて考えれば、何か良い方法がありそうな気もするのだけどね。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月27日 06:48に書いた記事です。

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