エボラ出血熱と情報の錯綜とまとめサイトと

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まずは速報的な形で。先の成田羽田空港で見つかったリスク確認の男性については、最初の検査では陰性と判定。ただし現時点で検出されていない可能性もあるため、しばらくは身柄を留めて経過観察措置。これは適切な判断。

で、この話が先日午後に伝えられて以来、色々な注意喚起やら各種情報が流されているので、ちょいと絡めておくことにする(例のマスクについては留保。自分の知識では正否の判断が付きにくい)。

もし流行国に渡航し帰国した後、1か月程度の間に、発熱した場合には、万一の場合を疑い、地域の医療機関を受診することは控えていただきたい。まず、保健所に連絡をし、その指示に従っていただきたい。感染症指定医療機関への受診につなげるようにいたします

先日も疑いのある人がそのリスクを認識しながら勝手に地方医療機関に足を運んで問題視されたけど、この指示にもある通りで、可能性のある経歴を持つ人は保健所に連絡して指示を待つ。勝手な判断は自分自身だけでなく周囲への迷惑にもつながる。

で、エボラ出血熱に関しては、情報の拡散や取得の点で、先の震災などでも発生したパターン、デマや煽動による被害の方が大きいという、笑えない状況の発生リスクが懸念されている。


......というわけで。例の盗用コンテンツによるbot系ツイッターアカウントのパターンと同じで、煽動や欺瞞によるタイトルや編集で作られた、まとめサイトによるデマやら偽情報が浸透する可能性が高いので、注意をするように、という話。上では半ば冗談のような口調で語られているけど、冗談でも何でもない実態として確認されているので頭が痛い。そりゃ、何やってもペナルティ受けずに、上手くいけば懐が温まるのなら、何度でも繰り返すのは人の常というものだけど。震災後の放射線周りで山ほど前例もあるし、ねえ。いざとなれば「書かれていたことをまとめただけ。自分達に罪はない」と主張するのがオチだし。


デマによる誤判断で結果として感染が広まったという実例も指摘の通りアフリカで生じているし、ねえ。これを機会に芸能や一般社会系ニュースと自称するタイプのまとめサイトはざっくりと切るのも健康のためかもしれない。

検索エンジン側も、この類のまとめサイトを表示させるの、いい加減止めてくれないかなと思うのは当方だけかしらね。

ホワイトハウスは即座に情報を出しててさすがです。 「エボラウィルスは以下のもの経由では感染しません。 ・空気 ・水 ・国産の食料 ・症状の出ていない患者との軽度の接触(握手、ハグなど)」 #エボラ知識 https://t.co/1dHZgyChqx

— 祭谷一斗 (@maturiya_itto) 2014, 10月 26


国によって性質が変わるわけでは無いからね。覚えておいて損はない。パニックに陥ったり、煽動されないためにも。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月28日 06:17に書いた記事です。

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