ジョブズ氏の最期の置き土産かもしれない「がん」の話

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アップル社だけでなく世界のデジタルデバイスに多大な影響を及ぼし、先日亡くなったスティーブ・ジョブズ氏。そのアグレッシブな行動ぶりや発想力の豊かさには多くの人が敬愛を抱き、その逝去に嘆き悲しんでいるのだけど、末期におけるがんとの闘いについては、なぜかあまり知られていない。亡くなられる前は結構話題に登っていたのだけどね。

で、先日【小学館は非科学を推奨するあおり出版社と化したらしい...ビッグコミックで「医者を見たら死神と思え」連載開始】でも触れているのだけど、がん治療に関して非科学的な療法が活性化する動きがある。元々民間療法の類は多数存在しているし、中には科学的にも検証に値するものも見受けられるけど、その多くは小賢しい人たちによる小銭稼ぎ的な、困っている人を煽動する悪質な商法の類。それが先の震災を経て、科学的なものに対する揺らぎが生じたのを好機ととらえて、大攻勢をかけているってのが実情なところ(「江戸しぐさ」もその類なのかもしれない。大規模な災害が起きて人心が惑わされると、この類のものが流行るってのは世の常だから)。

このへんの事情は次のような理由があるとのこと。


......ああ、だから先の漫画も「医者に頼るな」的な話なのか。

今件の指摘としては、知名度が高いジョブズ氏の末期の実態、がんに係わる話を事細かにドラマ仕立てで伝えることで、氏の新たな一面を知ってもらえるのと共に、がんに対する啓蒙的なものになるのではないかとする提案。これは実に素晴らしい。周辺関係者も、そしてジョブズ氏本人ですら、それを望んでいるかもしれない。

日本人は(......に限らずだけど日本は特に)、権威や知名度などの肩書に弱い。あのジョブズ氏ですら実は、となれば、大いに効果があるし、啓蒙になるのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月31日 07:00に書いた記事です。

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