「自然が人間にやさしい?何バカなこと言ってるんだ?何のために肝臓なんて馬鹿でかい臓器持ってると思ってるんだ?自然界に山とある有害物質を分解するためだろ。」とは某先生の弁。
— Chikaraishi H. (@hongehonge) 2014, 10月 28
自然が本当に人間に優しいのなら、人間の内臓器官などもっとシンプルになっているはず。ここまで複雑に、さまざまな有害物質を取り除き、分解する仕組みが備わっているのは、自然が厳しいから。その厳しさに打ち勝ってきた進化の結果が今の人間であり、現状はそれを無自覚のうちに利用しているのに過ぎない。当方のように内臓器官にトラブルを抱えた経験を持つ人は、痛いほど分かるお話。
ネギとか代表的な有毒植物だよね。サル除くだいたいの哺乳類はネギの仲間の植物を食べてしまうと赤血球が壊れて貧血になり、悪くすると赤血球からだばだば漏れだしたカリウムで高カリウム血症になって死ぬノデス
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
なおヒトも当然ネギ毒には耐性を持ってるわけなんですがネギ毒分解酵素にも限度があって、ネギやタマネギをあんまりいっぺんにたべすぎると多少赤血球が壊れて尿の色が濃くなるらしいぞ。でも大したことにはならないのでやっぱり肝臓様は偉大
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
ネギにしてみたら
ネギ「辛くしたぞオラァこれで俺を食えねえだろコノヤロー」
ヒト「辛くてうめえうめえ」
ネギ「こんなこともあろうかど毒も用意しておいたぜオラァ」
ヒト「平気ですうめえうめえ」
ネギ「」
なのでちょっと気の毒ではある
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
唐辛子なんてことさら「辛くしたぞオラァ」を極めて、歯のある生き物に食われないようにした(鳥は辛味の感じ方が鈍いので平気・唐辛子の種子もすり潰されないので種子散布者となった)のに、辛いものうめえうめえするヒト様に種ごとペペロンチーノとかにされて気の毒
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
植物の化学的防御をことごとく「おいしい」で突破するヒトはつくづくひどいと思うw
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
大豆も科学的防御してるんだぜ、ほんとは毒があるんだぜ
サポニン - Wikipedia http://t.co/P4AYoicsCA
それをヒトときたら火を通せばどうということはないとムッシャァ
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
ちなみにクルミなんかのかたーい殻は物理的防御です。しかしヒト様は容赦なく割って食う
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
もし自分が植物でも、どんな身の守り方してもおいしく貪り食ってくるヒトという怪物の前になすすべもなく崩れ落ち、家畜として養殖されては食べ頃になったやつから食われながら、食われ続ける限り種としての存続は保証される運命に至ると思うので、そう考えると作物は闇
— サキノハカ (@sakino_haka) 2014, 10月 29
指摘の通り人にとってはむしろ美味なるものとして評価されている植物のさまざまな造形や成分、要素も、他の動植物にとっては害となるものって結構多い。野菜を育てる際の組合せを工夫して、雑草が生えにくくするってのも良い例。火が使えるようになったというのは要素として非常に大きいのだとは思うのだけど、それにしてもつくづく人間ってのは......と思ってしまう。
同時に以前触れた【子供がピーマンを嫌うのは遺伝的要因】のように、遺伝子レベルでは植物のリスクを覚えているってことを考えると、野菜を調理して美味しくいただくってのは、人間特有の、後天的な文化に違いないのだな、というのが分かる。改めて料理の偉大さを思い知らされるね、ホント。
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