先日の日経のグラフに続き、新聞上の酷い統計話。調査対象母集団35人の結果から話を進めるとは......「電車の「網棚不要論」 大阪の乗客80%が使わない...背景に社会心理」:イザ! http://t.co/QkjDvQ4lLS
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 10月 31
全部が全部ってことはなく、素晴らしい、ためになる、感銘を覚える記事を書き連ねてくれる記者もいまだに多数いることに違いはないのだけど、昨今新聞報道やテレビの文面で「なにこれひどい」的な内容のものが目に留まりやすくなったのも事実。元々その程度の質でこれまでは流し読み・聞きだったので気が付かなかったのが、反復精査されうるネット媒体上に掲載されて日の目を見る......というかさらされることになったのかもしれないけど。
先日の【少子化対策よりグラフの見方をどうにかした方が良いよね、な日経の記事】と同じような、数字的な観点で首を思いっきり歌舞伎役者のように傾げまくってしまうような話が。
要は電車の網棚など要らんってことをつらつらと書き連ねているんだけど、その前提が調査対象母集団35人の調査。しかもごていねいに記事ではグラフまでしたためている。......おーい、その35人の調査様式もほとんど書いてないし、第一35人じゃバラつきまくりだろうが。しかもその結果をもってタイトルに「大阪の乗客80%が使わない」と堂々と用いている。印象操作と言われても否定は出来まい。
こういう類の話を見ると、よく言われる「始めに結論ありきで、そこから色々と肉づけをしていく」という新聞やテレビの取材記事の仕組みを、改めて認識させてくれる。捏造や隠ぺいという話ではないけど、信ぴょう性に欠け、公器の報道媒体に載せる価値がありやなしやというレベルのもの。
35人に聞いた結果って、親に「みんなって誰と誰と誰や!?」って詰問されるレベル。
— SATO, Ryo (@beerlove_ryo) 2014, 10月 31
こんなツッコミをされても仕方ないわな、ホント。
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