AIBOがオープンソース化されれば、3Dプリンタで部品がコピーできるし、等価回路プラスアルファの頭脳もできる。スマホ連携とか、みんな勝手に作るぞ。そういう創作プラットホームこそ、SONYらしさだったんじゃないかなあ。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2014, 11月 7
先日の【ソニー退職者が修理にあたる会社が...AIBO修復の可能性を探る】でもつらつらと感じていたこと。2004年から2005年にかけて行われたソニーのリストラの一環で事業そのものが閉鎖されたAIBO。この頃からソニーはソニーでは無くなってしまったという見方も強いし、中長期的な事業戦略の難しさと大切さを教えてくれる事例としても知られているわけなんだけど、いまさら「もう一回AIBOやりまーす」と手のひらを反して事業を再起動しても、恐らく顔を向けてくれる人は少ないと思う。昨今の人材不足周りでも言えることだけど、一度失われた信頼は取り返すのが難しい。人は経験し、学習してしまうから。「またちょっと気が変われば、経営的に問題が生じたら、スパッと切っちゃうんでしょう?」ってね。
で、現状ではAIBOの各種技術ノウハウなどはソニーの他事業で活かされている(ということになっている)。それも一因なんだろうけど、AIBO周りの技術や情報は今なお社外秘モードで公開されていない。これを公開してオープンソース化したらどうかという提案。MMDやマイクロソフトのキネクトと同じような発展が期待できるという指摘。ああ、確かにそれはあるかもしれない。
もちろんオープンソース化することで、悪質なまがい物、粗悪品が出回る可能性は否定できない。それが今は生産していないとはいえ、ソニーのブランドを更に落とすかもしれない。それに例えばキネクトの技術周りのオープン化はマイクロソフト自身に便益をもたらすけれどAIBOをオープンにしてもソニーには何らプラスにはならない。
色々と仕組み、工夫が必要になりそうな部分はあるけど、一考の価値はある話ではないかな、と思うのは当方だけではあるまい。例えばAIBOとルンバの掛け合わせ的なものも......できるかもしれないな。
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