「ノーベル賞受賞を機に関係改善を図りたい」とする青色LEDの中村教授に対する日亜化学の大人な対応

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日亜化学工業のコメント全文は以下の通り。


中村教授は、すでに15年前に弊社を退職された方で、弊社は中村教授に何かをお願いするような考えは持っておりません。また、同教授は今回の受賞・受章について、弊社歴代社長と弊社に対する深い感謝を公の場で述べておられ、弊社といたしましては、それで十分と存じております。

中村教授が、貴重な時間を弊社への挨拶などに費やすことなく、今回の賞・章に恥じないよう専心、研究に打ち込まれ、物理学に大きく貢献する成果を生みだされるようお祈りしております。

指摘の通り当方のツイッター上のタイムラインやFacebookでのコメント、掲示板の書き込みを見ても、今件の日亜化学の対応について、感情論的な批判意見の方がやや多い雰囲気を覚える。ただ、元々両者のやりとりって多分に水掛け論で、加えて今件の中村教授側のアプローチについて「本当に関係修復を図りたいのなら直接応対をするのが普通の話で、それをわざわざマスコミを間に挟んで」というあたりに色々な思惑を覚えたりする。


現在の環境や今後のリスクを勘案したら、やはり日亜化学のコメントは極めて大人で、しかも最善の選択肢では無かったかな、というのが当方の見解。技能は有しているかもしれないけれど、リスクを勘案すると企業としては触れない、距離を置くのが賢明で、正しい判断と評価できる。


日亜化学側としては、どれほど自らが説明や資料の提示をしても、報道は面白おかしく、そして自らを悪役のように書きたてるのを今まで山ほど経験してきたのだから、「いくら語っても無駄だ。下手に係わってまた何かと書きたてられるよりは、放っておいた方が得策だ。それに、本当に関係改善を望むなら報道を通す必要などない」。日亜の想いはこんな感じだったのかも。

そして「いくら語ってもまともに取り上げてくれない。それどころか悪劣非道に書きたててリソースを浪費させられる。自分らには悪影響しか及ぼさないのだから、黙ってた方がいい」という思いは、多くの企業や政治家、自治体関係者、真面目な専門家、にもあるのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 5日 07:49に書いた記事です。

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