ミクシィはmixiの会社からモンストの会社へ...2014年度第2四半期決算発表

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実際、短信の具体的な数字を見ても、腰が抜ける。前年同期比で売上高は9倍近く、営業・経常・純損益共に赤字だったものが大幅黒字に。配当金も年間14円だったものが72円にアップ。残りの半年でこれまでの半年の売上の3倍位を挙げて、年間売上1000億円の予想まで立てている。「モンスターストライク」がどれだけどでかい当たりだったのかが一目瞭然。

一方でmixiなどの売上は前年同期比でマイナス30%。アクセス動向は不明だけど、説明によると「デバイス環境の変化等の影響から売上高が減少しております」とあるので、スマホ方面での収益化に難儀してる模様。また「コミュニティ・ニュースの情報の一部をインターネット開放し、コンテンツへの導線を強化」とあるので来客数の増加による広告収益を狙っているようだけど、コンテンツ自身が他のサービスと変わらないので、目論見通りにいくかはちょいと疑問。

ってことでミクシィは数字を読む限りでは、mixiというメディアを運営する事業体というより、「モンスト」のようなスマホ系ゲームを運営する事業体にかじ取りをしたように思える。「モンスト」がmixiオンリーのゲームとかならまだしも、mixiへのアクセスを前提とするものではないからね。

ただその方向に舵とりをした以上、定期的にヒット作を生み出さねばならない宿命が課せられることになる......ってまあ、他の大手プラットフォームのように、下請けや制作会社に次々と依頼すれば良いだけの話だし、その点ではガンホーとかグリーとかDeNAと同じようなポジションになったのだろうなあ、という感はあるけど。

ライフイベント事業などへの分散化もなされているけど、メディア部門での縮退がちょっとスピード感がありすぎるのが気になる。実際今はどれ位の人がアクティブに利用してるんだろうなあ。当方もスケジューラーとしてしか使っていないし。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月15日 06:49に書いた記事です。

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