↑ 雑誌印刷実績変移(コロコロコミック)(部)
先行する記事で、先日の本家サイトの記事【少年・男性向けコミック誌部数動向】でも触れた、少年コミック誌における「妖怪ウォッチ」特需がマクドナルドには効かなかった......というか効用が足りなかった件。せっかくなのでその特需効果がダイレクトに生じたコロコロコミックの部数推移。当方で精査可能なデータは2008年4-6月期以降なので、その範囲の部数について。
2011年に入ってから思いっきり減っているけど、これ、タイミング的には震災とモロに被ってるんだよね。震災をきっかけに消費性向が大きく変化したようにも見受けられる。元々需要の低迷感ってのはあったんだろうけど、それ以前は横ばいだったのに、それ以降はじわりと下げ基調になっている。他の雑誌でもいくつかの種類で似たような動きを示していることを合わせ見ると、やはり震災の心理的影響ってのは大きかったんだろうなあ、と思わざるを得ない。
一方で切り返しを見せるのは去年年末から。「妖怪ウォッチ」の1が話題に登り始めてから。他にふなっしーの漫画の掲載開始など複数の要素があるけれど、やはり「妖怪ウォッチ」の影響力は大きい。まるでかつてのポケモン旋風のようだ。
「スイカニャン」収録号のような異様な状態は無いだろうけど、次の四半期も結構堅調な値を示すことが予想されるだけに、ちょいと期待したいところ。一方で、もしかしたら今件も含め雑誌業界も、ちょいと前のCD業界のように、付録の方がメインになってしまっているのかな、と思うと少々不安なところもある。雑誌の中身だけでここまで盛り返してきたのならいいのだけどね。
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