回転寿司と回転しない寿司の共存は可能か、そして回転寿司が目指すものとは

| コメント(0)


こちらも先日の【「妖怪のしわざ」もマクドナルドの不振には効かず】から発展した感のあるお話。あるいは某ディスカウントストアで発生した、お寿司パッケージの中にアレな物体が混入していたという事案からの連動によるところが大きいかもしれない。

回転寿司が堅調(......なのは一部チェーン店だけなんだけどね)なことと合わせ、老舗の回転しない寿司、いや普通の対面タイプのカウンター寿司の店舗が廃業しつつあるという状況を見て、それを憂う方と、共存は可能だという説。指摘はまさにその通りで、今の回転寿司はカウンター寿司とのせめぎ合いというより、寿司も出てくるファミレスを目指しているので、元々カウンター寿司に足を運ぶ人を奪うということは無いはず。むしろ全体的な消費性向の変化、可処分所得の減退、食文化の移り変わりなどの方が、カウンター寿司にとって危機感を覚える要因となっているはず。共存というより別の道を歩みつつある、と表現した方がいいのかな。職人の減少は危惧するべきではあるけれど。

回転寿司はお寿司も食べられる回転するファミレスになりつつある。ある意味これは合理的。メニューあたりのオペレーションを無理なくこなせるようにできれば、非常に面白い、日本独自の外食スタイルとして確立する可能性も秘めている。

一方でカウンター寿司の生き残りには景気回復が前提というあたりは頭が痛い話ではあるけど、高級志向の消費財は得てしてそんな感が強いので、特に寿司周りに限った話でも無く。現状では現在の世相、景気、消費性向、食文化などに影響を受け、外食産業内でも色々と動き、シフトが生じている。その一部は月次の外食産業の売上動向でも見聞きすることができる。ファミレス堅調、アイスやカレーなども好調、焼き肉も堅調、ハンバーガーや牛丼などは不調、居酒屋も今一つ。ある程度共通点が導き出せるのが興味深い。

吉野家の「吉呑み」はある意味、そのような構造を打破......というか、軟調ポジションに位置する牛丼などの部門に逆転クリーンヒットとなる可能性を秘めていると思うんだけどね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年11月 2日 08:27に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「モスの子供向けセット「モスワイワイセット」がステキかもという話」です。

次の記事は「セブン-イレブンのカウンタードーナツ 試食」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30