「国際基準」は万能兵器、オールマイティカードでは無い

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突然このツイートが発せられたわけでは無く、当然トリガーとなる別人の話があるわけなんだけど、そちらは「引用」の範囲にあっても本人にとっては本意ではないと思うのでパス(確認したい場合は上記ツイートの大本から元のツイートをたどってほしい)。要は日本賛美の話に関して「国際基準で日本は劣っているから、賛美している話はばかばかしい。かなり恥ずかしい話だぞ」とドヤ顔基調で語ったことに関して、「国際基準」ですべてを語るのはお門違いではという反論。

まあ、大よそ同意。自虐的過ぎるのは単なるおバカな感がある。


リベラル云々という思考単位での仕切りはさておくとして(あまりそういう仕切りは好きではない)。良い所取りをしてドヤ顔するのも、悪い所取りをして自虐主張をした上で「こういう指摘が出来るボクちゃまはカシコイ」とするのも、耳を傾けるのですら時間とリソースの無駄な感がある。常に併記するのは難しいけれど、良いところは良い、悪いところは悪いとケースバイケースで語れば良いだけの話。

特に「国際基準」って言葉が用いられると、一切の反論が許されない雰囲気が支配しているのが問題。むしろ「国際基準」を免罪符として振りかざして切りこんでくる手法は、過度の権威主義的なところがあり、肩書主義と同じで困りものなんだよね。その前には論理的思考や数理的実情が吹き飛ばされてしまうから。要は感情論と同じで「国際基準」を振りかざせば、何でもあり的な感じになってしまう。その基準が正しいか否かってのは二の次、三の次となる。

「正しいか否か」という点ではダブルミーニングとして、ね。1つは「その内容が論理的なものなのか」、そしてもう1つは「本当にそれが国際基準なのか」。後者においては良く調べたら世界規模でも少数派だったり、そんな話そのものがほとんど存在しなかったなんてことも良くある話。

具体的な事例は挙げないけれど、その「国際基準」というオールマイティカードの前に、色々と吹き飛ばされた側の経験者は語る。ある分野では大きな業績を上げて論理的に物事を推し進める著名な方ですら、この「国際基準」のカードを用いて無理押しをして来ることもあるからなあ。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 3日 06:57に書いた記事です。

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