生水、チャンネルを「回す」......色々感じる世代間ギャップ

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先日話題に登ったパソコンのキーボードとタッチパネルの話、自動車に対する価値観の変容が好例ではあるけれど、この数十年の間に科学技術や日常生活を取り巻く環境の変化スピードが並大抵のものではないほど加速したこともあり、世代どころか10年単位で社会文化上の常識が変わり、年齢による意思疎通の齟齬、ギャップが生じることがある。その一端を思い知らしめてくれるのがこの逸話。

「生水を飲むな」。要は井戸などからくみ上げた水、あるいは濾過されていない水を直接飲むと胃腸が弱い人は腹を壊すこともあるため、一度煮沸した上で飲むことが望ましいとされる。しかし今はほとんどの地域で水道が完備されており、水道水を直接飲むことが多い......というのも都心部を中心に多くの地域では一世代前の話で、今は飲用としての水はミネラルウォーターが多くなっているのかもしれない(震災で加速した感はある)。

テレビのチャンネルは良く聞く話。昔はチャンネルがダイヤル式で回すタイプのものだったけど、今はリモコン操作。リモコンは回せないからね。そして「巻き戻し」の「巻き」はカセットテープなどの形状を由来とするもの。リール型にまかれたテープに記録する記録媒体がメインだったので、当然それを利用する際には少しずつほどかれ、もう一方のリールに巻かれていく。巻き戻しはそのテープを元に戻していくことを意味する。

......ってここまで書いてちょっと驚いた。そうか、原稿や図版作成の際に途中セーブをし忘れて、何らかのトラブルでソフトが強制終了してしまった時に、あるいはオンラインゲームで途中でサービスが寸断されてプレイ内容が数時間前の状態に戻った際の現象。「巻き戻り」って言葉自体が分からない人も増えてきているのか。それではどうやって表現すればいいのだろう。「さかのぼり」かな?

進化発展が著しい家庭用ゲーム機では世代間ギャップは良く聞く話だけど、日常生活でもこの類の話は増えて来るんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 3日 08:09に書いた記事です。

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