YouTubeの関連動画から探し物をしていたところ、ちょいと目に留まった不思議でセンスのある、イタリアのパンのブランドVillaggioのコマーシャル。よくある小型の手提げカバン的なランチボックスにサンドイッチを納めて学校に通う男の子。授業は真面目に受けているし、何か奇妙な呪いにかかっているわけでもない。いじめを受けている様子もない。しかしお昼のサンドイッチを見てみると、大きなひとかじりの跡がある。なんだろこれ......子供は不思議がる。ランチボックスに何か奇妙な仕掛けや、動物が入り込んだ様子もないのに。
次の日も、また次の日も同じようなひとかじりの跡。友達に「なんだろうこれ」と尋ねても「へんなのー」的なリアクションしか返ってこない。もしかして授業を受けている途中に? と思って授業中こっそりボックスを開けてもやはりかじられている。それどころか友達との小旅行で持たされたサンドイッチにまで。さらには女の子とのデートでも。まさか「天使の取り分」のサンドイッチ版?
......まぁ、途中のシーンでヒントらしいカットは出てるので、すでにピンと来た人もいるのだろうけど、この「かじりの跡」の犯人は、サンドイッチを作っているお母さん。あまりにもパンが美味しそうなので、完成させたあとに、ついひと口食べてしまうことを繰り返していたんだとさ、というオチ。超常現象でも何でもなかったわけだ。つまりそれほど美味しいパンですよ、というアピール。
なんというか、1分の中にちょっとしたドラマとオチ、そして商品アピールがぎっしりと詰め込まれていて、観終えた後に大いなる満足感を覚えてしまう。見入ってしまうCMって、まさにこういうものを指すんだろうな。
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