この話にも関連してくると思うんだけど、福島県内の企業で6割が後継者がいないという話を今朝NHKでやってたんだよね。
家事をやりながら聞いてたから話半分なんだけども。
でも、これって福島だけの話ではないんだと思うけど。震災も原発事故も全く関係なく。
— コダック@酪王いちごオレ教教祖 (@koduck_psyduck) 2014, 11月 9
白河でも結構有名なお菓子屋さんの社長さんが言ってたことなんだけれども
最近は「コンビニスイーツ」なるものが次々に出てきて
季節ごとに新製品出ました!期間限定です!てな宣伝をメディアでばんばん流されて
地方の、力のないお店は凄く苦しんでいるんだとか。
— コダック@酪王いちごオレ教教祖 (@koduck_psyduck) 2014, 11月 9
すべてがすべてというわけではないけれど、当方の行動領域内にも複数の「地元の昔ながらの和菓子屋さん」があって、似たような状況を見聞きしているので、ある意味納得させられたお話として。コンビニ大手が集客アイテムの一つとして力を入れているスイーツ群。昨今では健康志向やシニア層への注力ということもあり、和菓子にも本腰を入れるようになった。当然、毎月のように新作をボンガボンガ展開し、テレビのタイアップ企画を用いてどーんとアピールをしてくる。大手菓子メーカーや有名どころの和菓子はコンビニでも力を入れて販売することもあるけど、やっぱり押しがちょいと弱くなるし、それは一部のケースでしかない。
コンビニスイーツの展開で、お菓子全体、あるいは和菓子全般が盛況になれば、トレンドとして「どこで買っても和菓子はいいね」ってことになるんだろうけど、やはり買い手側としてはテレビや雑誌に載っているものを調達したくなるもの。話題性という点では、皆が購入したものを自分も買って食し、気持ちを共有したいってのがあるんだろうな。ネットで披露できるし、売り手側もむしろそれを狙っている節がある。新商品の試食会ではFacebookやツイッターでその感想を写真込みで公知してね、的なプロモーションも増えている。
もちろん、彼らも負けじと頑張ってはいるんだけれどもそれでも全国規模で流される戦略には太刀打ちできない。
そんな姿を子供たちが冷静に見ているので、後を継ぎますっていう声はよほど意思が強くないと出てこない。
また、親たちも子供に跡を継いでくれと言えないと。
— コダック@酪王いちごオレ教教祖 (@koduck_psyduck) 2014, 11月 9
そして、地元に残ってほしくても仕事場がないから
大学進学を機に、家を離れてそのまま戻ってこない子供が多いのだと。
結果、地場産業はじわじわと衰退していってるんだよ・・・と。
・・・これ、福島だけの話じゃないよね。全国どこにでもある話だと思う。
— コダック@酪王いちごオレ教教祖 (@koduck_psyduck) 2014, 11月 9
情報が全国規模で展開され共有されるようになると、共有したい情報のソースとなる商品もまた、全国的なモノの方が適していると思われる。地方特産、その店だけの商品を披露しても「美味しそう」「いいなぁ」で終ってしまうけど、コンビニなどの全国展開品ならその後に「自分も買った」「美味しかった」の双方向的なコミュニケーションが行える。自分の足元に、自分の周囲でしか買えないものがあっても、結局情報共有性のメリットが優先されて、独自性のあるものは失われていってしまう。
時代の流れ、情報化社会の定め、というとオーバーに過ぎる気はするけど、あながち指摘が間違っているとも思えない。でも「ならばどうすれば?」という発想もすぐには思い浮かばない。小規模小売店の商品を全国流通に云々ってのはお門違い。地域の需要を全国展開の商品に食われてしまっているのが問題ならば......ってこれ、地元商店街と、進出してきたデパート・スーパーとの関係みたいな話だな。ならばその類似点の事例を探せば、解決方法が見いだせるかもしれない。
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