去年は日米関係の友好値が減少したので報道が大騒ぎ・繰返し伝えた外務省「アメリカ合衆国国内における対日世論調査の結果」。今年は殆ど伝えられていない(比較論)ので変だなあ...とチェック。米の対中感情の悪化と、アジア地域の安定で日本へ期待する結果があちこちで出てるけど、これが原因かな。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 11
本家サイトで【日本が一番中国二番...米のアジア地域諸国に対するパートナー意識の重要度推移をグラフ化してみる(2014年)(最新) 】などちらほらと分析記事を掲載している、外務省の「アメリカ合衆国国内における対日世論調査の結果」。アメリカに住む一般人や有識者に、日本をはじめとするアジア関連の心境や要望をまとめたもので、ほぼ毎年実施されている。で、去年はアジア地域でアメリカにとって最も重要なパートナーとして挙げられた国が、日本から中国に変わったこともあり、大いに騒がれ新聞各紙をはじめとして繰り返し伝えられた。日本ヤバス、中国万歳みたいな感じ。
で、調べてみたら情勢の変化も一因ではあるけど、調査機関と調査タイミングの変更が行われており、それによる影響も捨てきれないというオチがついた。で、それだけ今調査に注目してくれているのなら、今年の結果もまた同様に大々的に伝えられるのだろうなあ......と思って色々とチェックしているんだけど、非常に静かなもの。最低限レベル、こんなことがありました。おしまい。的な感じ。
詳しくは本家サイトの記事に目を通してもらえば分かるんだけど、調査機関は前年からの継続、ハリス社→ニールセン社。調査スタイルも同じ。にも関わらず、アメリカの対中姿勢がかなり硬化してるんだよね。上の「アジアでもっとも重要なパートナー」ってのも、再び日本が最上位に戻っている。あるいは、いや恐らくこれが原因なんだろうな、ひっそりしているのは。アメリカの対中感情の悪化と、アジア地域の安定で日本へ期待する結果。まぁ、面白くない人も多いのだろう。
ただ見方を変えると、雰囲気的に親日・反中というよりは、アメリカのアジア離れ......というよりは、アメリカの国内籠り的、古い表現ならばいわゆるモンロー主義的な感が見え隠れしてるんだよね。日本にもべったりというわけじゃなく、相対的に順位が上昇したに過ぎないという感じ。単年ベースでの「ぶれ」の可能性もあるんだけど、国内エネルギー問題や財政問題、そして現行アメリカ政権の民主党の政策姿勢が反映されはじめているのかなあ、という印象もある。
来年以降はどのような値の動きを示すのか。ちょっと気になる。
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