「米を無駄にするとお百姓さんが......」時代と共に姿を変える言い伝え、教訓

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先日のハロウィンにおいても、幼稚園だか保育園のイベントではハロウィンと節分がごちゃごちゃになったようなものとして開催されているという話を見聞きし、伝統文化や民間伝承の類は少しずつ地域や時代の流れと共に土着のものと融合し、姿形をかえていくのだなあ、という社会文化的なものをうにうにと頭の中でめぐらしながらのお話。

当方も「ご飯粒は残さず食べなさい。お百姓さんに申し訳ない」というしつけは受けていた。目がつぶれるってのは無かったけどね。ACの「もったいないおばけ」のCMは随分と想像をかきたてたものがあったけど。

で、今件の場合はそれと同時に「お米を粗末にすると目がつぶれる」という伝承があったようで、それがよりによって融合してしまい、「お米を無駄にするとお百姓さんが目を潰しに来る」という形で伝わっていたという。お百姓さんのイメージがアレになってしまうという点では少々問題があるけれど、子供にはよりリアルな教訓になったことには違いない。


最後の「海外の人」云々ってのはともかく、なまはげと融合してまたがってきたり、お百姓さんがなまはげになって襲いかかってくるってのは、融合形式としては十分ありえそう。......いやマジで地域によってはそんな感じで融合した形の教訓として伝わっているところもあるかもしれないな。

お米を残さず食べた子供の枕元にはお餅とミカンが、残した子供にはなまはげがやってきてさらわれてしまう、みたいな。なんだか怖いサンタみたいだ。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月12日 06:49に書いた記事です。

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