選挙って自分の選んだ候補者が当選/落選というのがデジタルで見えちゃうので、それが全てと思いがちですが実はそこで終わる話じゃありません。例えば特定の層(例えば若者)の投票率が上がれば、それは数字に残りますし次回の選挙では政治家も、その層向けのアピールをはじめるようになります。
— 海法 紀光 (@nk12) 2014, 11月 14
↑ 2014年2月9日実施・東京都知事選投票率(世代別)
現時点で年末に選挙があるのか否かがまったく確証の持てない話でにぎやかなこともあり、またぞろ選挙周りの話にスポットライトが当てられ始まったので、ちょいと覚えておいた方が良い......というか復習的なお話をば。若年層の投票率が低い原因の一つとして、自分が選んだ候補が当選せずに「ああ、自分の投票は意味が無かったのね」と残念感を覚え、投票自身に意義を持たなくなってしまうってのがある。デジタル化の中で育ち、数字にドライになると、数字には熱しやすく醒めやすいってところなのかな。今後デジタル世代が歳を重ねるに連れて、その傾向が継続されるのか、それとも歳を経るとやっぱり投票率は上がっていくのか、ちょいと注目すべき話ではあるのだけど。
上のグラフは【2014年2月の東京都知事選における世代別投票率をグラフ化してみる】で紹介した都知事選のもの。直近で大型選挙の例として挙げたんだけど、直前に雪が降ったのも一因ではあるけど、やはり若年層の投票率が低いんだよね。
で、指摘の通り若年層の投票率が低いと、本家記事でも何度となく触れている通り、「ああ、若年層に向けた施策をしても、あまり得票にはつながらないのか」と損得勘定をされてしまう。限られた水を蒔くなら、発芽率の高い畑により多くの水をまきたくなるのは当然の話。
@nk12 逆に、当選結果が同じだったとしても、特定の層の投票率が低ければ、この層にアピールしてもしかたないと見なされ、どんどんその層の利益は無視されるでしょう。たいていのことがそうですが、今すぐ結果に結びつかないように思えたとしても、即、無駄とは限らないのです。
— 海法 紀光 (@nk12) 2014, 11月 14
@nk12 なんでまぁ、入れた候補もおらず、誰に入れても入れなくても当選するやつは当選するし落選するやつは落選するように思える時もあるかもしれませんが、仮にそうでも、長い目で見れば、投票したほうが、確実に得ですし、しないと損します。
— 海法 紀光 (@nk12) 2014, 11月 14
......ということで、自分の一票ぐらいでは世の中変わらないさと悟りを開いていても、投票すべき相手がいないなあと嘆いていても、とにかく投票に足を運ぶことをお薦めする。無論、しっかりと候補者を見極めて、もっとも無難、というと語弊があるか、もっとも許容できる対象となる人物を選んで投票するのが一番だけど。とにかく、投票行動をすることで、自分の世代の投票率を押し上げることはできる。
仮に上のグラフで若年層の投票率がグンと上がり、高齢層に匹敵するようなものにでもなれば、人口数そのものは高齢層の方が多いので直接投票数は当然高齢層の方が多くなるけれど、将来性を考えれば「今のうちに支持層を固めておいた方が、長期的にはプラスとなる」との政治家サイドの思惑が働くので、施策の傾向も相当変わってくることは間違いない。特に政党ベースでの方向性に変化が生じ得る。
年末に選挙があるにせよ無いにせよ、選挙があれば積極的に投票上に足を運ぼう。まずはここから。
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