色々と衝撃的な数字や実態が書かれている>iTunesを追い詰めたストリーミング、楽曲製作者の収益は130分の1に:ITpro - http://t.co/RjXOXavPNW
iTunes Storeの売り上げ減少の背景には「Spotify」や「Pandora」といったストリーミングサービスの台頭があるという。これらのサービスは、利用した期間に応じて料金を支払うサブスクリプション型のモデルであり、毎月一定金額を支払えば、登録されている音楽を好きなだけ聞ける。1曲単位や1アルバム単位で料金を支払うダウンロード型のサービスとは一線を画している。
当方は音楽を積極的に聴くタイプでは無く、iPod Touchは持っていても曲を買ったことが無い(!)という、ある意味レアな存在だったりする。っていうか「欲しい」「聴きたい」って曲は無いし、仮にあったとしてもCDで買っちゃうからね。そして最近は新曲で聴きたいというものも特になく、手持ちの物理的ライブラリで満足している次第。
そんな自分の実情があるからこそ、【スマホ用は頭打ちか、従来型携帯用は落ち続ける...有料音楽配信販売数と売上動向(2014年)(最新)】や【メディア別の有料音楽配信売上の関係をグラフ化してみる(2014年)(最新)】でも触れている、「メディアのシフトに伴い新メディアでの売り上げが伸びるはずなのに、ちっとも伸びない」「無料に一部は流れているのかもしれないけど、むしろひと山百円的な、定額制で聴き放題のサービスにみんな飛びついてるんじゃないの?」「デジタル系のツール持っている人は、すでに自分の好みの曲を山ほど持っていて、それをローテーションで聴けば大体『音楽』の需要は充足してしまう。新たな曲をどうしても聴きたいという需要はほとんど無いし、自分が好きそうな雰囲気の曲なら、新譜で無くとも定額制で聴けるもので十分満足」という需要が本格化し、思いっきりシェアが食われているらしい。
今件記事ではその他に、定額制サービス賛同派が良く語る「定額制は単品販売版のセールスプロモーション、公知効果も期待できる」という説に、思いっきり否定のくさびを打ち込むデータも呈している。要はシェアを食うばかりで何の役にも立たないこと。これってアレだよね、コンテンツを盗用する悪質なまとめサイトや自称キュレーションサービス、バイラルメディアと、盗用される側のサイトと同じ構造。ただし記事や情報は音楽とは異なり、繰り返し読む云々って部分で違いが生じているけど(むしろ内容的に比較するとなるど、ウェブ小説や電子書籍、ウェブ掲載の漫画やイラストを、キュレーションなりまとめサイトで盗用されるという形式の方が近いのかな)。
上記で挙げた当方の本家サイト内での音楽周りのデータも、来年発表分では同じような動きを示すに違いない。CDの音楽業界の不調ぶりは、デジタルへのシフト、そして無料への流れがあり、後者に関してバッシングが成されていたけれど、その間に「定額制」というもっと大きな存在が時代のかじ取りをする雰囲気が出てきている。そしてそれは音楽という娯楽がデジタル化する上で、避けられない流れの一つなのかもしれない。
とはいえ、創り手が相応の報酬を得られない、夢を見ることができない業界は衰退するのには間違いない。何か良い手立てはないものかしらね。
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