「桜島の火砕流で川内原発がアブナイ」という話を地図にしてみると

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先日再稼働が決まった九州の川内原発に関して、やはり多種多様な方面から進言忠言妄言の類がちまたに流されている。その中の一つに挙げられるのが、桜島の火山活動が活発化し、火砕流によるリスクを考慮する必要がある云々というもの。固有名詞だけを見聞きすると、頭の中には双方とも南九州にあるというレベルのものがイメージされるので、そんなものかもなあ、という印象も受けてしまう。

でも地図を見てみると、あれ、という感は否めない。

単純な距離上の問題は地図にある通りだけど(桜島から川内まで直線で約50キロ強。鹿児島市役所までは5キロ。ポンペイの大噴火におけるヴェスヴィオ山からポンペイへの距離は10キロ強)、高低差をはじめとした各種地形まで考慮すると、色々な意味で無理があることが見えてくる。


九州どころか東南アジア全体に多大な影響が生じかねない。鹿児島市だけじゃなくて薩摩川内市まで滅んでしまう。

無論、確率論的にはゼロでは無い。一方で、ゼロかゼロ以外かのみでの判断、いわゆる二分法的な考えが、実際にはどのような内容を意味することになるのか。話を見聞きしてその印象だけで同意したり反発するのではなく、資料を見て検証することが必要ってことだな。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月16日 08:17に書いた記事です。

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