エルニーニョ、実は今夏から発生していた......と判断するのかもという話

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【エルニーニョ監視速報No.266(2014年10月)】

・東部太平洋赤道域の海面水温が再び平年より高くなり、エルニーニョ現象の状態に近づいたが、依然としてエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いている。


・今後、平常の状態が続く可能性もあるが、冬にはエルニーニョ現象が発生している可能性がより高い。

今後の状況により、エルニーニョ現象がこの夏から発生していたと判断する可能性もある。


......ってことでGDP下落やら景気の足踏み状態やらの原因の一つとして挙げられた、エルニーニョは来なかったけど台風一杯来たし気温の統計的には冷夏と同じようなもんやん、的な話。そういやそのエルニーニョ自身はどうなってたっけと気象庁のリリースを確認したところ、11月10日時点で定点観測的な発表が。

え。なんか変わってる。

気象や中長期的な経済観測関連では後程になって「実はあの時からこうだったのかもしれない」的な修正報告が成されることも結構あるのだけど、今件もそれに違わず、下手すると今夏はやっぱり冷夏だったのかもね~とのこと。まあ、あれだけの荒れ模様だったら、そう判断されても納得はいく。そしてエルニーニョ現象云々は以前は「秋冬に発生の可能性は半々」だったのが、「冬には発生可能性が高い」との話。

ちなみにエルニーニョ現象的な状況になると、日本では夏は冷夏、冬は暖冬となりやすい。冬物は売れにくくなるけれど、電力需給の上ではいくぶん救われることになる。もちろんその状況になったからといって雪が降らないとか氷点下に温度が下がらないというわけでは無いのだけど。

ともあれ、今後の動向を注意深く見守りたい。いや、マジで。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月19日 05:56に書いた記事です。

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