「衝動買いを誘いたい」バイオハザードが小分け小売りになる時代

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ゲームソフト大手のカプコン(大阪市)が、来年初めに発売する人気ゲーム「バイオハザード」の新作を切り売りする。音楽がインターネットを通じたダウンロード販売で1曲ずつ買えるように、ゲームも小分けにして安くし、買いやすくする。カプコンによると、ゲームでは初めてという。


辻本春弘社長は、「少しだけやってみたい、という人の『衝動買い』を誘い、ユーザーのすそ野を広げたい」と話した。


パッケージスタイルのソフト販売は大よそ不調......というか、好調と不調のラインが厳しくなりつつある。パッケージでも売れるものは売れるからね。で、仕方がないってことでダウンロードコンテンツ(DLC)で補てんするのも一つの仕組みではあるんだけど、あくまでもサブ要素的なもののはずDLCをメイン的な収益として捕えたソフトが増えてきて、プレイヤー側が不信を抱いているのも否めない。まあこれは自業自得。

で、別の試みとしてバイオの最新作で、本体ソフトの切り売りを始めるとの話。アプリソフトやクライアントソフトは、断続的なアップデートが行われるので、広義で考えれば切り売りみたいなものだからね(切り売りの部分が月額利用費やら有料アイテムみたいなもの)。

ただねえ......


......の通り、ゲームソフトの切り売りというスタイルは何も初めての話では無く、それこそカプコン自身からも以前展開されていたわけで。特に目新しいものではない。

そして現状においても、ゲーム機向けのポータルサイトなどで提供されている試用版のデータがそのまま購入本作に継承できるのならば、それで「少しだけやってみたい→面白いから衝動買い」的な購入誘引の手法としての問題は無いし、そのスタイルのゲームもすでに結構出ているのだけどね。むしろ「はじめの一歩」「お試しでチェック」のハードルを下げるのには、小分けで販売よりも、無料で試用版の方が良い気はするのだけど。......要は試用版からも売上を回収したいという考えなのかな。なんか当方の勘違いかもしれないけど、そんな雰囲気もする。

あるいは先日のローソンが展開した、クリスマスケーキの味を確かめるために、同じ素材・工程によるミニタイプの一人用ケーキを先行発売する、そんな感じの思惑なのかな。お試しだけど、有料だよ、みたいな。

バイオはネームバリューがあるので、黙っていても大きな注目を集めるはず。果たしてこの手法でどこまで「衝動買い」を誘い、ユーザーのすそ野を広げることができるのか、注目したいところではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月22日 07:55に書いた記事です。

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