【2014年10月度外食産業売上マイナス1.2%...季節外れの相次ぐ台風上陸で客足大きく減退】
調べてて驚いた。中華料理店の日高屋って業績かなり堅調なのね。吉野家が「吉呑み」始めたのも、この辺りに影響受けたと考えると、なるほど感。http://t.co/FIod0Jrj4h pic.twitter.com/chuiNv9tZA
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 25
「ちょい飲み」人気の日高屋 アルコール売り上げ他店の5倍(NEWS ポストセブン) - Y!ニュース http://t.co/MmQrXIMStE
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先日本家サイトに掲載した10月分の外食産業周りの業績精査記事。先月同様洋風ファストフードと居酒屋がナニで、吉野家の吉呑みが結構ステキやんという話をした際に、似たようなスタイルでむしろ日高屋の方が先行しているという話をちらほらと。自分の記憶では日高屋ってラーメン屋っぽい中華料理店だった記憶が......ということで調べ直してみたらあら不思議。2年ほど前からお酒やそのおつまみにも重点を置き、「ちょい呑み」需要を一気に集めているそうな。上に記したのは今年度の業績推移だけど、去年も似たような感じでかねがね良好。
類似パターンで伸びてきた店舗としては、天丼てんやも挙げられる。
「年金受給日である偶数月の15日は売り上げがドーンと上がる」 天丼てんや 「ちょい飲み」メニュー拡充の戦略を社長に直撃 http://t.co/V8Q32fqPbn
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「都心の駅前は賃料も人件費も高く、すぐに収益的に厳しくなります。そこで24時間営業の牛丼チェーンなどと比べてどうしても弱かったアフター5のてこ入れ策として「ちょい飲み」できるメニューを打ち出しました。結果として夕方以降はもちろん、昼の時間帯でもお酒を注文するお客様が増えました。もともと、てんやは60歳以上のお客様が全体の3割以上を占めていて、これは外食チェーンで最も多い部類に入ると思います。」
考え直してみれば、居酒屋も日高屋のような中華料理店も、天丼てんやのような天ぷら屋さんも、出されるメニューに大きな違いは無い......というか類似性は高い。そして居酒屋というと一度のれんをくぐると数千円がぱっと財布から出てしまう、そして場合によっては注文してもメニューがなかなか来ないといった、値段相応とは言い難いイメージが強い。
無論居酒屋の方も色々と切磋琢磨努力はしているんだろうけど、そのイメージ、さらには実態はなかなか改善できず、客足を遠のかせ、より気軽で金額的な調整がし易い店に流れてしまったと考えると、昨今の居酒屋不調と、類似外食店の「ちょい飲み」施策の導入、そして成功も納得がいく。味の上でも「いつもの」ってことでお気軽さがあるし、ね。
居酒屋離れの原因として、以前「内食」「中食」や、類似外食のファミレスに流れたのではという話をした。しかし今回色々とチェックし直してみると、それよりもむしろ、この類の「外食店による『ちょい飲み』として提供された場」にシフトしたと考えた方が、道理は通る。居酒屋よりも敷居が低い立ち飲みが流行ったことも合わせて考えれば、なるほど感もある。
まぁ実際、居酒屋常連客の動向を追いかけたわけではないので、本当に居酒屋から外食店のちょい飲みスタイルにシフトした否かは分からないのだけど。今の「ちょい飲み」店の盛況ぶりを見た上で「そのお客はどこから来たのだろうか」と考えると、あながち間違ってはいない気もする。
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