コンビニの便利さと機能充実と、そして「もう一杯」感

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家庭用の電話にFAX機能をつけ、さらにスキャナとプリンタ機能まで実装した、いわゆる複合機なるものがある。場所を節約できて超便利......なように思えるけれど、消耗品の関係で多分に無駄な部分があるし、何かトラブルが生じた場合にすべての機能が一度に使えなくなるという「かごの中の卵」的なリスクも拡大する。また、一つの機能を使っている時には他の機能は使えないという問題もある。

これと似たような「集約によって生じる問題」の一つが、先日【多機能なのは便利だけど...コンビニ情報端末の功罪】で挙げたコンビニの情報端末における機能集約の問題。そしてまた一つ、指摘されているような問題が現実のものとなりつつある。

本家サイトで記事として掲載予定の、セブン-イレブンのレジ横ドーナツの販売開始の話。コンビニで何でも買えるのはステキ、レジ横は特についで買いを誘発するので特等席的な存在、だから売れそうなものを次から次へと導入しちゃいましょう......という感じで、今やちょっとした屋台街的な状況になりつつある。コンビニの店員さんの挙動をよく見ていると、ちょっとお客が増えてそれぞれがカウンターフーズを注文する状況となれば、半ばパニック状態。ワンオペなど絶対無理で、二人でもおぼつかない。

指摘の通り、スペース上の問題もある。「屋台街的状況」ってのは置かれている場所の面積についても言えることで、ここまで増えてくると結構な大きさの店舗でないと対応しきれない。ちょっと頭にイメージできるものだけでも、たばこ、おでん、中華まん、フライ形が複数、下手すると焼き鳥的なものあり、そしてドーナツ。

お客としては楽しみが増えるのは嬉しい話だけど、その分店舗の負担は重くなる。ゲームのように勝手に商品が並べられるわけじゃないので、逐次搬入したり調理が必要になる。ちょっとした食堂レベルの慌ただしさとなりかねない。

多機能情報端末の件同様に、そろそろ何らかの対策を打たないと行けない気がするのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月28日 06:57に書いた記事です。

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