わさび抜きわさビーフが商品化された暁には、消えたわさびの代わりに、お茶プレッソで挽いた抹茶をかけさせてください... @yamayoshiseika さん。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 5月 22
ネットの普及や社会観の変化に伴い、時として「まるでライトノベルのような、奇妙な、普通には有りえないような状況がぽんぽん現実化する」昨今の動向を、ラノベ的世界と評したことがある。シャープの公式アカウントが先日遭遇したイベントは、まさにそんな感じのもの。上記は今年の5月頃、わさビーフを販売する山芳製菓に、シャープアカウントがボケ半分でツッコミを入れたわさび抜きわさビーフの話。チャーシュー麺チャーシュー抜きみたいなもので「そんなもん作ってどうするねん」的なツッコミが入りそうだが(元々エイプリールフールネタだった)、もし人気があれば現実に創るよとした山芳製菓へ、軽いノリでリアクションをしたものだが......。
小包開けたら、牛と目があった。そんな経験、みなさんおありですか。 pic.twitter.com/W1b2Llssk2
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
ネタのようなツイートが、半年後に現実となって自分の前に立ちはだかる。そんな経験、みなさんおありですか。 pic.twitter.com/UCWOmirIbr
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
まさか本当に商品化され、そしてこれほどたくさん送りつけられるなんて、半年前の私には想像できなかった。 pic.twitter.com/eh8CwxT8YQ
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
タイムスリップをする古代ローマの人なら「夢だけど、夢じゃなかった!」とでも言いそうなお話。本当に商品化され、それが送られてくる。しかも上記の「消えたわさびの代わりに、お茶プレッソで挽いた抹茶をかけさせてください」のツイートを配した文面付き。天は、地は、お茶プレッソで挽いた抹茶かけのわさび抜きわさビーフの創生を待ち構えている。
小腹も減ってるしもちろん食べますよ。まずはノーマルなわさビーフ、わさび&ビーフ味。知ってるこの味。おいしい。 pic.twitter.com/uK7z1inIU1
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
では、この現実に立ち向かいますね。お茶プレッソが常備されてる職場でよかった。こんな緊急事態にも、すぐ茶葉を挽くことができます。 pic.twitter.com/KeuOGWbS9Z
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
先日のタニタ公式アカウント同様、自社商品のアピールも忘れない。というかそれが本来の任務(笑)。
わさビーフからわさびを抜く。そして消えたわさびの代わりに、挽いた茶葉をかける。にわかには信じられない山芳製菓 @yamayoshiseika さんの快挙と、お茶味を足すという、倒錯した行為に頭がくらくらしてきた。 pic.twitter.com/wZmf7f1NWo
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
結論から言いますね
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
わさび抜きわさビーフに、お茶プレッソの茶葉をかけたら...おいしくなかった。わさび抜きわさビーフの方がぜんぜんおいしかった。私の軽はずみな発言、私の甘い見通しに、いま私は猛省してる。 pic.twitter.com/44JVuHdJm4
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
ほら抹茶塩とかおいしいし、いけると思ったんだけど、わさび抜きわさビーフはわさび抜いても、味が完成されてるんだと痛感した次第です。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
......ということで、抹茶をかけても美味しいものの創生は出来なかった、やはり完成された味わいそのままを食べるのが一番だということで。見通しは甘かったけど、味わいは甘いどころか苦かったという次第。
ということでみなさんも、わさビーフとわさび抜きわさビーフの食べ比べ、そしてわさびの不在を埋めるちょい足しアイデアなど、お試しされると楽しいと思います。コンビニでは先行販売中だそうですよ。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
そしてなにより、わさび抜きわさビーフの商品化にあたっての山芳製菓 @yamayoshiseika さんのがんばりと、食べ比べ企画のアイデアに敬意を表します。楽しかったです、ありがとうー
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
それからあの...わさび抜きわさビーフに茶葉をチョイ足しはうまくいかなかったけど、お茶プレッソで挽いた茶葉は、お茶以外にもいろいろ応用できますからね。取り繕うかのようにリンク貼っとくので見てくださいね。 http://t.co/ZntkSLrzmq
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 26
さりげに再び自社商品の宣伝も忘れない、律儀に職務を遂行するシャープ公式アカウントであった。
で。「ラノベ的世界」と評したけれど、
何度もあります。 RT @SHARP_JP: ネタのようなツイートが、半年後に現実となって自分の前に立ちはだかる。そんな経験、みなさんおありですか。 pic.twitter.com/X2EN930K5r
— 虚構新聞社社主UK (@Kyoko_UK) 2014, 11月 26
なんか私たち、すごい時代に生きてますよね。 RT @Kyoko_UK 何度もあります。 RT @SHARP_JP ネタのようなツイートが、半年後に現実となって自分の前に立ちはだかる。そんな経験、みなさんおありですか。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2014, 11月 27
ですよねー。ネタが現実となる......というかネタが「面白い」→「受けそう」→「需要がある」→「体現化するか」というプロセスの中で、「受けそう」→「需要がある」の過程において、ネットが小さからぬ増幅装置となっている感じがするんだな。低価格商品ならば、そして入手が容易ならば、ある程度需要とネット上の評判は連動できるし、ビジュアル的に面白いものであればソーシャルメディアを中心に購入レポートによる情報公知拡散効果も期待できる(最近コンビニやマクドナルドがよくやってる手法)。
ネタと現実の境界線があいまいになりつつある。そんな不思議な時代に我々は生きているのかもしれない。
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