中国の石炭輸入量がごっつ増えてる。EIAは現時点で2012年分までしかデータがないけど、2013年分はさらに加速しているでしょうね。 pic.twitter.com/6PHSPQ9UY0
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 29
先日本家サイトで挙げた記事【世界各国の石炭埋蔵・採掘・輸出入量などをグラフ化してみる(EIA版)(2014年)(最新)】でEIAの公開データを基に各国の石炭事情を精査していた時の話。この類のデータは後々細かい修正が入るのが常なんだけど、今回は特に中国の値で大きな変化があって、前回の記事からの変更が大変なことになった。特に輸入と消費で修正やら新規分の2012年の値の増加が著しく、あちこちで文面が前面差し換えとなる状況。
上は酔狂として輸入量をグラフ化したのだけど、思いっきり増加しているんだよね、この数年間で。で、せっかくだからいくつかデータを抽出してざっくりとグラフを創り、状況の把握をしておこうかな、ということで。
中国の石炭の生産・輸入・消費量推移。EIAのデータから抽出、1980~2012年。前世紀末にちょいと凹んでますけど、2003年位からカーブが急こう配になった=消費、それに伴い生産が急増したのが分かります。 pic.twitter.com/nY0b1378Fq
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 29
今世紀だけで仕切り直すとこんな感じ。2008年位までは何とか国内生産でやりくり出来てましたけど、それも限界で、それ以降は輸入で不足分を補わねばならない状態に。しかも状況は現在も進行中。 pic.twitter.com/39ltIeSAdg
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 29
グラフは略しますけど、石炭の輸出もしてます、もちろん。ただ、今世紀頭から漸減し、恐らくここ数年のうちに輸出量はカツカツになるんじゃないかな、というのが現状ですね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 29
なおお察しの通り、二酸化炭素排出量は国ベースでは2007年で米中が逆転してます。タイミング的にほぼ一致しますね。 1990年以降の世界の二酸化炭素排出量比率をグラフ化してみる http://t.co/fM7ntjm3WL pic.twitter.com/aliGvpVqvi
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 11月 29
もちろん大気汚染の理由、二酸化炭素の増加要因は、石炭の利用に限らない。ガソリンをはじめとした原油系燃料の消費、人口の増加、その他生産活動、消費活動における排出などもある。ただ、大よそ2007年から2008年以降、輸入は増え、消費と生産が増え、さらに消費が生産を追い越している。そして同じタイミングで二酸化炭素の量がアメリカを超えているんだよね。急増化はもうちょっと前から始まっていたけど。
ここ数年の中国における貪欲、というよりは理性をかなぐり捨てたような「核心的利益」という「国家的ワガママ」を言い換えた大義名分による強圧的拡大政策が続いているのは、膨張を止められない国内消費・生産が起因と考えると、道理が通ったりする。例えるなら、過食症状態にあり、冷蔵庫の中身、さらにはお店の食品をつかみ取るように盗み食いするという状況なのだろう。
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