冬の北海道は戦時下か......これ確か去年も語ったような

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【平成26年度第13回定例市長記者会見記録(札幌市)】

上田市長はこの日の記者会見で、「市民一人ひとりの取り組みの積み重ねは、新たな発電所を作ることに匹敵する大きな電力を生み出す。事実、北海道全体の(節電の)実績は29万キロワットで、発電所を1基つくることに相当する量だ。目標を掲げて対応することは、電力のひっ迫への対応というだけでなく、原発に頼らない持続可能な社会の実現を目指すという目標のためでもある」と述べた。


さらに上田市長は、「みんな外套を着て(地下鉄に)乗っているし、零下にはならず10度ぐらいの気温は保たれるので、(地下鉄には暖房が)無くてもやれる。不要なものはカットしようという合理的な解決、節電の仕方であると思う」と話した。



【「今年は北海道も含めて数値目標なし、無理のない節電協力要請」...2014年冬の節電要請内容正式発表】にも挙げた通り今年の冬は一応数字目標無しの節電要請に留まってはいるけれど、多分に無理が続いており、さらに北海道は電力供給の上での特殊事情から本州などとは別個の臨戦態勢状態にある。それと同時に北海道全体、また札幌市はトップが多分に発想......というか思想的な観点で、物議を醸す状況にあり、電力事情がブーストされた状態で住民に襲い掛かることになる。ぶっちゃけると元々そういう考えの持ち主だったのが、震災とそれに伴う電力事情に乗り、火事場泥棒的に関連の発想を前面に押し出し、強行していると表現した方がよいかもしれない。

上記指摘では「末期戦」という表現が使われているけど、去年当方も「戦時下」的な表現を使った記憶がある。発言だけに目を通すと、まさに大戦中、しかも後期に入ってからの官公庁の発言を思わせるような内容で、ちょいと偏頭痛を催してくる。「精神力があればB29も叩き落とせる」的な内容とどこが違うのだろうかという感は否めない。


「ホームズ、私にも分からないんだ。何かね、半世紀以上前にタイムスリップでもしたというのかね」というツッコミをしたくなるような。何も無駄遣いをしろ、浪費しろというわけじゃない。市長や道知事の思想的偏りが、多くの住民にさらなる苦境を強いるような状況が、果たして正しいのか否か。それが繰り返されている状況が正常なものなのか否か。昨年の冬季における北海道の状況をもう忘れてしまったかしら。......いや、知った上での発言・判断なんだろうな。本来の意味での確信犯なのだろう。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月30日 07:39に書いた記事です。

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