YouTubeの広告に見る「笑顔」の本質

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人間の感情は大きく喜怒哀楽に分類されるのだけど(加えて「普通」「平然」かな)、その「喜」だけで応対してきたら相手はどのように思うのだろう。確かに笑顔は相手に柔らかい印象を与えるものではあるけど、それがあまりにも度を越していたら、感情の気配がないものだったら、それこそ仮面をかぶったようなものだったら......。

日本人がどのような場面でもとりあえず笑顔を作ることに対し不気味さを覚えるという海外の人の評価を見聞きすることは多いけど、それも多分この類の想いがあるんじゃないかな。笑ってばかりで、しかもそこに心理が見えてこない。まさに作り笑い。

昨今、日本のYouTubeでは海外で話題に登っている、いわゆるユーチューバー的なものの日本での浸透を推し量るべく、日本国内で似たようなものを目指している、ある程度のPV上における実績を挙げている人達をチョイスし、その様相をアピールして「彼ら・彼女らに続け」的なプッシュをしている。ただ、それらの広告を見るにつけ、当方自身も周辺の意見を見聞きしても、あまり良い感想は出てこない。むしろ薄気味悪さ、嫌悪感を覚えさせられる。

指摘の通りあの広告では不気味さ、一歩間違えると狂気的なところが前面に出ちゃってるんだよな。単なるウザいとかいうのとはちょいと軸が違う、何となく覚えさせる奇妙な雰囲気も、「狂気的な笑顔」で説明が付く。

その笑顔からは現実感ってのがそっくりと抜けてしまっているんだよね。描かれているそのものは現実であるにも関わらず。そのギャップが大きすぎるので、ドン引きしてしまうんだな。

......そりゃ、目立つという点では広告として大成功しているんだろうけどさ。目指す方向が違っている気がしなくもない。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 9日 07:39に書いた記事です。

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