吉野家の牛丼並盛が300円から380円に。ごっつ値上がりしたよね、でもその理由は......

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先日本家サイトの記事【吉野家の牛丼、300円から380円へ値上げ・12月17日15時から】で伝えた、吉野家の牛丼などにおける値上げの話。単純計算で27%の価格引き上げと結構ゴツい金額で、常食している人には辛い話。まぁ数日前にそれらしい話がちらほら出回っていたのと、四半期短信で材料費の高騰が云々ってのが繰り返されていたので、そう遠からずにはと思っていたのだけれど。

で、その話に関して、選挙期間中ということもあってか、巧みに(!?)敵対勢派へのバッシングに用いる話があったものの、即座に論破されるという次第。そりゃビッグウェーブに乗るってのはプロパガンダに限らずプロモーションの上では正しい手法に違いは無いけれども、ね。


リリース上で直接言及されているのは上記の通り「2012年の米の干ばつによる出荷量の減少 」「アジア市場での需要拡大」による需給状況の変化。アジア市場うんぬんってのはかのFAOのレポートなどによると多分に中国の需要急増。ぶっちゃけ、ここしばらくの乳製品の価格高騰も遠因はそこにあるのだよね。なぜこの辺りをしっかりと言及しないのか......まぁ、色々あるんだろう。

人件費もリリースでは直接言及されていないけど、大きな負担になっている事に違いは無い。円安は確かに一つの要因ではあるけれど、それがすべてでは無い。先のBSE問題で吉野家が牛丼を停止した時のように「BSEで輸入牛肉が来なくなったので牛丼停止」のような、一因性の事象ではないのだよね。

価格そのものは常食している人には結構な値上げに違いない。ビリビリ響くこともあるだろう。27%値上げってことなら、例えば100円のセブンカフェがいきなり130円になるようなもんだ。これは辛い。一方で、先日もちらりと触れたけれど


という事実、指摘もある。半ば牛丼価格の安さは、デフレを象徴していたともいえるんじゃないかな。

さて問題は松屋とすき家。特に松屋。プレミアム牛丼でどたばたしてるけど、どのような動きを見せるのかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月10日 07:01に書いた記事です。

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