更新:[週刊3Dプリンタ]大英博物館が収蔵品の3Dデータを無償公開 http://t.co/sAxCJRIsUI pic.twitter.com/UdOday087g
— AKIBA PC Hotline! (@watch_akiba) 2014, 12月 26
3Dプリンターの登場で、データを経由して実物を疑似的に転送・増殖することが可能となり、さまざまな可能性が開けてきたことはすでに何度か記事にしている通り。データを販売できるビジネスが考えられそうな気もするけれど、現状のMMDの浸透状況を見る限り、何か一工夫をしないと「デザイナーが作ったデータを売って、そのデータを購入した人が自分のプリンターで実物を創って楽しむ」というスタイルのマネタイズは難しい。
で、今件はマネタイズうんぬんとは別の発想の「あ、この考えは無かったわ」的な話。大英博物館による収蔵品の3Dデータの無償公開。このデータがあれば、対応する3Dプリンターを所有しているのなら、自分の手元に数々の収蔵品が立体像としてよみがえることになる。
そうか、博物館の類なら金銭の確保云々は副次的なもので、収蔵品の周知と教養的な意味での拡散、文化啓蒙が一義的だから、多人数の人に「手に取ってもらう」「興味を持ってもらう」のが優先課題となるので、このスタイルが成り立つのか。
以前の3Dプリンター関連の話で触れているフォーマットの共通性については、OBJ形式の配布のため、それ以外のデータでないと動かない機種の場合は、変換が必要。また非営利に限定・出展の明記が必要などの制限がある。条件がそろっていれば、収蔵品の量産とかもできるよね、これ。
発想としては非常に面白い。他の美術館・博物館とかもどんどんやってほしいなあ、これ。さらにそのようなサービスを提供するためのアシスト的な技術提供もビジネスになりそうな気がする。......って車両とかの博物館がこれをはじめたら(戦車博物館とか交通博物館)、えらいことになるか。
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