【ロシア 教会で強盗を働き逃走中の車に落雷 強盗全員が死亡】
『ロシア 教会で強盗を働き逃走中の車に落雷 強盗全員が死亡』 http://t.co/UocIkVZMxm ってのが騒ぎになってるけど...
サンクトペテルブルクで強盗に入られた教会も、12月に雷に撃たれた死者も記録されてないとさ。→ http://t.co/nOnuRtYM6y
— k u r i t a (@kuri_kurita) 2014, 12月 22
......という話を香港メディアが伝えて、中国系のニュースを伝える媒体が日本語として伝え、それをポータルサイトが転載し、それをまとめサイトが......という、ありがちな情報ロンダリング的なスタイルで、ボンガボンガと伝わっているお話。まぁネタ的な要素が強い内容だし、伝わりやすいのも理解できる。けど、ネタをネタとして伝播させるのと、事実として伝えるのとでは良し悪しの点で大いに異なる。
指摘にもある通り、ちょいと考え直してみれば「ネタとしては面白いけど、事実としてはありえるのか?」という疑問符が瞬時に頭に浮かぶはず。
で、結局のところ、海外のフェイク系ニュース検証サイトで指摘の通り、
『ロシア 教会で強盗を働き逃走中の車に落雷 強盗全員が死亡』 http://t.co/UocIkVZMxm
ここで推測されていた通り...→ http://t.co/nOnuRtYM6y
この正面衝突事故のビデオに細工したもの。→ https://t.co/L5FfdomPaQ
— k u r i t a (@kuri_kurita) 2014, 12月 22
元々衝突事故の映像があり、それを加工して完成させたというもの。昨今では映像加工技術も高度化し、個人ベースでもそれなりなものが出来るし、さらに画質を落としてドキュメンタリー的な雰囲気をかもさせることで編集上のおかしなところも誤魔化せる。
一連の話で問題なのは、この類のものが相次ぐと、報道系の映像そのもの全体へ、疑心感が強まってしまうこと。一部の「ジャーナリスト」の虚言が相次ぐと、報道全体への不信が強まるのと同じね。それを煽るあおりサイト、じゃなくてまとめサイトも同罪。最初から「ネタです、フェイクです」と伝えていれば特に問題は無いんだけどさ。
やや余談として。
「よかった、雷に撃たれて死んだ強盗はいなかったんだ」という人と、「よかった、強盗に襲われた教会はなかったんだ」という人が。
— k u r i t a (@kuri_kurita) 2014, 12月 23
......確かに、二つの視点がある(笑)。まぁ元々の事象が「教会に強盗」「強盗が落雷にあう」という2ステップで構成されているから、どちらに焦点があたっても不思議ではない、か。
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