解答部分に色々な疑問符 消費税(1)...「外税表示」はどんな利点? : KODOMO : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/2 http://t.co/K4QFTFJu8F @Yomiuri_Onlineさんから
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 25
消費税が導入された後の商品ラベルなどの表記方法で、内税・外税2種類の表記方法がある。税を内部に含めた価格の表示が内税表示で、税を外部・別途に表記するのが外税表示。今なら商品そのものの価格が100円なら、内税表示は108円・外税表示なら100円。
で、これまでは内税表記で「税込価格」の併記によるもののみだったのが、移行期間の特例として外税表示も可能になった。そして外税表示では商売をする側にメリットがある云々と説明されているのだけど......
......という説明がなされている。一見すると超正しいように見えるし、当方も以前は納得していた。でも最近は【消費税率は8%に固定し、一度白紙に戻して再審議すべきという提案】等でも一部触れているけど、心理的な面をもう少し深く、そして実行動は繰り返され、そして蓄積されていくことを考慮しなきゃいけないのでは、と思うようになりつつある。
まず「内税方式だと税額分が別途表記されるので、安く見せることができる。だから購買意欲を高められる」という話。はじめての買い物ならばそうかもしれない。でもその切り口でつい手に取り、そしてレジで清算をする際に、税率分が加算され、思ったよりも高い額を支払わねばならないことに気が付き、えっ、となる。
思っていたよりも高い金額を支払わさせられる。これが繰り返されると、商品棚に並ぶ商品を手に取る際、具体的に税額分がどれだけ加算されるかはすぐには算出されないけど「プラスされちゃうから」......と逆に躊躇することが多くなる。買い物のたびに同じ事が繰り返されれば、誰もが身構えてしまうものだ。「購買意欲を高め、売りやすくする」ってのは表現を変えると、実支払額よりも安く見せる、トリック的な見せ方と言われても仕方がない。
また、「値札を買い替える必要を抑える」(素材に加えて従業員のリソースも)とあるけれど、確かに税率変更の際の手間が一つ増えることに違いは無いのだけど、第一次大戦後の超インフレ時代のドイツのように、それこそ毎日変更するような話でもなく、一度手間が増えるだけの話でしかないのに、なぜそこまでそのメリットを強調する必要が生じるのか。これも疑問。
個人的には値札に「税」という文字が入っていることが、購入性向の上で大きなマイナス要因になっていると考えている。だからぶっちゃけると(会計上の問題はあるのだろうけど)完全に内税方式にした上で、「税込価格」云々って表記も禁止して、売価だけの表記にするのが購入性向の観点では一番では無いかな、と考えている。
あるいは「税込」「税引」の表記そのものをしなくても良いように、消費税自身を廃止した上で、同程度の財源を確保するために、目的税的なものを薄く広く、そして負担しているという意識を極力しなくても良いような形で(これには賛否両論あるだろうけど)。だから以前話題に登った、携帯利用の際の新税や、かつて行われていたレストランでの一定額以上の追加税(飲食税ってんだっけ?)ってのは、「消費税率の引き下げ、廃止と引き換えならば」興味深い話ではあったわけだ。以前話に挙がった際には感情論だけでバッシングされてたけどね。
消費税は浅く広く安定した税収を、との目的によるものだけど、それの利用で日々「税」という言葉が買い物について周り、消費性向が抑えられ、結局それで税収が減退したのでは身もふたもない、なあ......と。
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