「結婚・子育て資金の一括贈与、非課税に」という試案

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自民党税制調査会は27日、結婚や子育ての資金として、親や祖父母から、子や孫がまとまったお金をもらっても、1人につき1千万円までは贈与税がかからないようにする方針を決めた。来年度から実施する。与党が30日にまとめる来年度税制改正大綱に盛り込まれる。

あくまでも試案であってこれが現実のものとなるのか否かはまた別の話であるし、その中身についても精査の必要があるのだろうけど、話としては面白い。本文記事中に「世代を超えて格差が固定化する可能性もある」との懸念もあるけど、これは何時もの通り税調では無く、朝日新聞側からの勝手な追加の思惑的な文言だから、気にする必要は無し。以前も取り上げたけど、第三者的な姿勢を見せて、自らの意見をこっそり盛り込んで茶々入れるってのが多いのよね。

で、それはともかくとして。


まさに指摘の通りで、お金は血流と同じ。止めたら本体が息をしなくなってしまう。一時期は「消費は美徳」という言葉が流行り、その後それを悪しき流れであるとして糾弾する動きが強まり、今に続いているという感じはあるのだけど、この血流論的な考え方で経済をとらえると、まさに消費を止めるのは命を止めるのと変わらない。「消費は美徳」に違いなく、糾弾すべきなのは「浪費は美徳」なのよね。消費と浪費をごっちゃにしちゃ困る。例えるなら、ちょっと余裕が出来たら外食で焼き肉つつくってのは良いのだけれど、その焼き肉店で皿に盛ったお肉に箸をつけずに食べ残すのは良くないよ、ということなんだよ、本当は。

ともあれ。新たな資金を投入せずに仕組みを変えて、お金の流れを良くしようとする考えは面白い。不正行為も出てくるだろうから、それの対処策も考察しなきゃならないので大変だとは思うけど、世代間の資産シフトの流れを後押しする点で、注目したい話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月29日 08:04に書いた記事です。

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