投票に行かない、ということを分かりやすく言うと、「クラスの席替えの日に学校を休むこと」だとさ。おお、これは実に直感的。個人レベルの危機感を煽るたとえだ。参加しなければお年寄りや団塊世代にとって、より有利な席替えが行われることになる。学生による活動団体が、ラジオで言っていた。
— 蝦名頼道@日高屋出没注意 (@yoripon_jp) 2014, 12月 2
選挙の投票をしないことは「幾らの損失」云々ってのはよく聞くけれど、他のものへの例えはなかなか難しい。その中でもこの例えばかなり的を射ている感があったので紹介。具体的にどのラジオ番組までかは特定できなかったけれど、複数の人が同一の意見を述べていたので、語られていたのは確かなようだ(まあ、どのような背景の人が語っていたとしても、内容そのものが良いので、それはそれで良し、と)。
で、この場合、席替えの日に休んでしまうと、どんな席をあてがわれても文句はいえない、下手すりゃ席そのものが無いってことになる。教卓の一番近くの席、窓際で寒い席、給食を配膳されるのが最後になり、スープが具なしになることが多い席、そういった席に配されてしまうかもしれない。これは怖い......。
......というよりむしろこの例え、「遠足のバスの席決めの日にお休みする」「学級委員を決める日に欠席してしまう」「運動会の参加競技を決める際に休んでしまう」という方が分かりやすいかもしれない。それぞれ翌日登校してみると、自分に補助席があてがわれる、雑用的な学級委員に選別される、一番つらい40キロマラソンの担当になるって状況。「聞いてないよ」と言われても「だってお前、投票に参加しなかったじゃん?」と言われたらぐうの音も出ない。
白票の場合は......そうだな、自分の席にクマのぬいぐるみが置かれたような状態。人数としてはカウントされるけど、意見は出せない。指名をされても反論などのリアクション出来ないという感じ。「意見を述べたい気持ちはあるんだ」という意思表示はできても、実際には欠席とほとんどわからないという次第。ゼロではないけどゼロに限りなく近い。そんな感じ。
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