不思議な力で破壊された建物が後ほど報道で「原因不明のガス爆発」で説明されるって考えると

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野暮なこといいなさんなとか、不思議な力で自動修復されるんだよ的な説明がされる場合もあるけれど、現代やそれに近い近未来を舞台にした作品で、主人公たちが謎の力を用いて爆発を引き起こしたり周囲を破壊した場合、その後の処理はどうされるのだろうかという話を考えるのは結構楽しかったりする。設定を云々考えてそれをまた楽しむ人には特に、ね(当方含む)。

伊藤伸平先生の「爆発娘」では敵方がバス内で使った催眠ガスについて、後程報道で「運転手の居眠りが原因で事故」と報じられたことに主人公が気の毒さを覚える描写があった。また磨伸映一郎先生の「氷室の天地」では、Fateの様々なバトルの結果生じた街の惨劇についてガスが輸送船から漏れたとか、謎の人たちがビルを破壊したという噂話が一般住民の間に広まっているという話が成されていた。この類の「有りえない世界観を日常の世界観の中に盛り込んだ場合、人々はどのような反応を示すのか」的な表現って、あるようであまり無く、そして興味深いものがあったりする。

まぁ「不思議な状況」による被害は多分に公的機関によって修復せざるを得なくなるから、その分財政は厳しくなるんだろうな、とか考えてみると、それはそれで面白かったりする。そのバランスを取るためのエピソードとかあると最高だな。

バトルものの舞台がある街だと、ガス爆発が頻発して原因究明のために地質調査が行われ、その結果......という感じで、「不思議な状況」を「通常の社会観」で説明しようと探求していたら、新たな「不思議な状況」を見つけてしまった、なんて話の下りがあると面白いかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月 5日 06:03に書いた記事です。

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