いかに少ないカロリーで人に喜んでもらえるものをハイペースで送り出せるか、っていうのが今の日本で何かを作るという事のトレンドなのだろうなー。正直色々思う所はあるな
— ミゲルふとし (@migelfutosi) 2014, 12月 3
こういうご時世だからね ただ食い物と一緒で
・やすい!うまい!はやい!
っていうのと
・高い!うまい!すごい!
っていう手の込んだ金のかかってるのがあってもいいと思うんですけどね
— HPGなかほご7話/月東A19a (@hoppege_R) 2014, 12月 3
前提にどのような事象が挙げられていたのかは別として、世間一般的な風潮を示した言及としては、非常に興味深く、そしてうなづける部分もあったので、覚え書きも兼ねて。カロリーうんぬんってのは食品そのものを指してという意味もあるのだろうし、創作物や造形などを指して抽象的な意味でのカロリーを指し示しているとも捕えることが出来る。ごちゃごちゃとした、手の込み入った匠の技的なものを少数精鋭で、時間をかけて提供するよりも、粗製乱造......というと言葉に多分に語弊があるけれど、それなりに良いものを、それなりの素早い間隔で出すことを求められる。
商業雑誌をはじめとした量産ラインに乗る商品においてよく言われる「完璧なモノを作ろうとして締め切りを守らなければ意味が無い」とか、ネット系の商品やサービスでは主流の考え方とされる「それなりの物をまずは出してから、手直ししていった方が良い」的な話にも通じるものがある。コストパフォーマンスが良い日替わり弁当を毎日バリエーションに富んだ形で出した方が、月数回のゴージャスでデラックスな弁当を出すよりは、お弁当屋としては繁盛するようなもの......って自分で例えを書いておいて、思わず納得してしまった。確かに前者の方に足しげく通うようになるわな、これ。
もちろん二つ目の指摘の通り、選択肢は富んだ方がいい。それなりに美味くて安くてコンスタントに提供されるタイプのを常食する一方、時々高いけれど超美味くて至極のひとときを楽しめるってのも欲しいよね。ただ今だと後者がないがしろにされがちだし、ビジネス的にも難しくなってくる。双方を上手く持ち上げて活かし続ける、そんな方法がお弁当に限らず創作系のさまざまな市場において、必要なのかもしれないな。
コンビニで流行っているプレミアム系食品の流行ってのは、ある意味その需要をうまく突いたものなのかもしれないけれども。あれを毎日ってのはさすがに難しいけれど、常に手が届く場所に配されていると、やはり時々は手が伸びる物ね。いつでも手が届く特別感。これがヒントになるのかもしれない。
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