新聞やテレビの記者の役割ってなんだっけ?

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改めて思わせるきっかけを作ったのは特定のニュース・事象ではあるのだけど、それに限らずという汎用的な状況ということで。以前にも触れた気はするのだけど、新聞やテレビの取材陣、記者の仕事って、まずは事実を正しく伝えることが至極当然にして一義的な職務、責務のはずで、それを「間違いの無いように」分かりやすく伝えるのが本業を補完する大切な職務のはず。自分の想いを語ったり憶測を盛りこんだり、個人や企業の主張を伝えるのは、少なくとも報道機関では無く言論機関のやるべき内容。いわゆる「機関紙」の役割。その辺がごっちゃになってる、混ぜちゃいけないものを混ぜている感じが否めない。

ましてや揚げ足をとること、事実の錯誤を誘導するようなことは、誰も求めていない。それを求めるのは芸能週刊誌やバラエティ番組であり、報道に携わる者がしてよいものではない。

例えるなら、厳選された食材を用いて調理する料理を出すのが売りのお店で、利益を確保するために食材を偽装したり、調理そのものをいい加減・不衛生にやってしまうようなもの。そして「商売だから仕方がない」と開き直るようなもの。食品偽装ではあれほどバッシングしていた報道側が、同じようなことをしている......と指摘されても否定はできるのかな。

上で評した利権周りの話に例えても同じこと。利権ってのは利益の権利であって、それ自身は悪いことではない。それを悪いものと良いものとをごちゃごちゃにした上で、叩きやすい=ウケが狙えるものを悪いもの的なイメージを貼りつけて叩き、ビジネスに仕立て上げる。それこそまさに、普段叩いている「悪しき利権」の最たるものな気がする。

あるいはそれこそが、今の報道界隈における彼ら自身の「核心的利益」であるのと同時に、一番の問題視するべき要点なのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月 9日 07:15に書いた記事です。

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