(新聞)記者とはまず事実を正しく、そして分かりやすく伝えるのが本業のはずで、取材対象者の揚げ足を取ったり事実の錯誤をさせるような伝え方をするための存在ではないはずなのですけどね。それら「してはならない」行為を正しいと主張するのなら、それこそ悪しき既得権益、利権ではないのかしら?
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 8
つまり、普段「利権利権」と、「悪しき利権」と「存在しても良い、肯定しても問題の無い」利権をごちゃまぜにして叩いている側こそが、一番の「悪しき利権」の行使者であり、それを振り回している......と考えると、妙に納得してしまうのですよね。メディアスクラムもまたしかり。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 8
@Fuwarin ほんとこれです。あらゆる権利は利権たり得る。いい利権と悪い利権の本質的な区別などなく、観察評価する側がそれを決めてるだけ。素直に「お前んとこもらいすぎだからウチにちょっとよこせ」と言うのならまだ納得できるんですが。
— K-12348 (@K1234888) 2014, 12月 8
改めて思わせるきっかけを作ったのは特定のニュース・事象ではあるのだけど、それに限らずという汎用的な状況ということで。以前にも触れた気はするのだけど、新聞やテレビの取材陣、記者の仕事って、まずは事実を正しく伝えることが至極当然にして一義的な職務、責務のはずで、それを「間違いの無いように」分かりやすく伝えるのが本業を補完する大切な職務のはず。自分の想いを語ったり憶測を盛りこんだり、個人や企業の主張を伝えるのは、少なくとも報道機関では無く言論機関のやるべき内容。いわゆる「機関紙」の役割。その辺がごっちゃになってる、混ぜちゃいけないものを混ぜている感じが否めない。
ましてや揚げ足をとること、事実の錯誤を誘導するようなことは、誰も求めていない。それを求めるのは芸能週刊誌やバラエティ番組であり、報道に携わる者がしてよいものではない。
例えるなら、厳選された食材を用いて調理する料理を出すのが売りのお店で、利益を確保するために食材を偽装したり、調理そのものをいい加減・不衛生にやってしまうようなもの。そして「商売だから仕方がない」と開き直るようなもの。食品偽装ではあれほどバッシングしていた報道側が、同じようなことをしている......と指摘されても否定はできるのかな。
上で評した利権周りの話に例えても同じこと。利権ってのは利益の権利であって、それ自身は悪いことではない。それを悪いものと良いものとをごちゃごちゃにした上で、叩きやすい=ウケが狙えるものを悪いもの的なイメージを貼りつけて叩き、ビジネスに仕立て上げる。それこそまさに、普段叩いている「悪しき利権」の最たるものな気がする。
あるいはそれこそが、今の報道界隈における彼ら自身の「核心的利益」であるのと同時に、一番の問題視するべき要点なのかもしれない。
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