アキバの牛丼チェーン店に見るアルバイト時給の引上げ状況

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雇用市場の改善状況や、市場改善にはまず非正規から動き出す話は以前こちらや本家サイトで繰り返し、データを通じて解説しているし、直接のアルバイトに関する時給推移も先日【アルバイトの時給動向をグラフ化してみる】でデータ抽出をして分析した。まぁ、日頃外を出歩く際にちょいと店舗の貼り紙などに注意を払っていれば、その動向は十分肌身をもって知ることができるはずなのだけど。

それに絡んで興味深い話が、東京・秋葉原における牛丼チェーン店同士の時給バトルという形で伝えられていた。考えてみればあの場は流行に敏感で利用客も多く、情報伝達による効用も各店舗は熟知しているはずで、しかも牛丼御三家すべてが揃っている。ある意味、ベストな試験地帯ではある。

詳細は記事そのもので確認してほしいけど、やはりじわりじわりと時給の引き上げが成されている雰囲気は強い。見方を変えると、そのような引き上げ競争をしないと人材が集まりにくい、つまり求人側が下手、求職側が上手の状態といえる。人手不足に伴い、時給をはじめとした各種環境の整備がなされれば、企業のコストは上昇するけれど、そこで働く人たちの労働環境は改善され、手取りも増える。手取りが増えれば生活はその分楽になる。景況感もアップするわけだ。

日本の国債の話でもそうなんだけど、特にお金周りに関しては、一面的な切り口だけでは無く、相手側の影響も合わせて考えることが大切なんだな。この類の動きは、昔と比べれば随分と情報の取得がし易くなった。悪い方面でも良い方面でも情報の伝達がスピーディになったことを改めて実感させてくれる話しでもある。

個人的には時給が1500円位まで行く可能性はあるかなぁ、という感はある。かつてフリーターという言葉が一世を風靡した時に、その位の時給相場になったという話を見聞きしたことがあるけれど、そんな感じになるのかもしれない。先のリクルート社のデータでも、結構顕著な形で動きが出てくるんだろうな、きっと。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月12日 07:52に書いた記事です。

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