「ええんか?おとな!」のポスター確認。一見投票行動啓蒙のように見えるけれど、所謂「分かりやすい」と「正しい」は異なる的な所と、特定勢力を後押しするかのような解釈も多分に出来るため、アウト的内容。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 14
出元が不明で啓蒙的なデザインのように見えるけれど、そして分かりやすい雰囲気を覚えるビジュアルやメッセージではあるけれど、その内包するものに結構錯誤があったり意図的に間違いを正しいように見せかけていたりといった、いわゆる情報戦......というと大げさかな、プロパガンダ的なネタ画像が、政治的な盛り上がりを見せる機運になると、バカスカ出回るようになる。先日も具体例はあえて提示しないけど、若年層の低投票率を批判し、投票行動を啓蒙するようなポスターが「ええんか?おとな!」的なキャッチコピーと共に語られていた。
まぁ、若年層の投票行動をうながすという気概そのものは間違っていないのだけど。
上に指摘の通り、よく見ると多分に錯誤的な内容が書かれているのに加え、その深層部分に特定勢力を後押しするような意味合いが含まれている。パブリックドメインというか、一般的に浸透させるためのフリー的アイテムとしては、そういう類のものは厳禁なのに、ね。
加えて、【言いたいことは分かるけど、子供にそれを言わせちゃダメでしょなリクナビNEXTのCM】でも解説したけれど、子供や架空のキャラクタに政治や思想方面のセリフを語らせるという、代弁手法が用いられているのも、あまり好ましいとは言えない。
@Fuwarin
(゚∀゚)子供の口で大人の意見を代弁させて、説得力増したでしょうみたいなものは、考え方から汚物の臭いがしてきます。
(゚∀゚)リクナビCMも大人に言わせてればここまで不快な感じではなかったのではないかと
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2014, 12月 14
まさに指摘の通りで、説得力を底上げさせたいという意図があるのだろうけど、それが容易に透けて見えてしまって、かえって子供の向こうにある意図がどす黒く思えてしまうのだよね。昔なら十分に通用しただろうけど、今ではそれほど大きな効果はないんじゃないかなあ、という感はあるのだけれど。
確かにパッと見で「分かりやすい」かもしれない。でもそれが「正しい」とは限らない。今件のポスターはまさに、「若年層の投票率を上げなきゃね」という機運のすき間を突いた、ちょっとずる賢い事案ではないかなあと思ったりもする。
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