これは驚いた、ルーブル安がゴリゴリ進んでいる件について

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野球場のスコアボードではよくある逸話だけど、想定されている数字の領域を超えた状況が発生して、表示が出来なくなる場面を見ると、「ああ、何らかの異様な事態が進展しているのだな」と改めて認識させられる。ロシア在住の方のレポート写真によると、街中の為替レートを示す電光掲示板で、その状況が発生したとのこと。1ポンド(イギリス通貨)あたりのルーブルが100ルーブルを超えてしまい、上手く表示ができなくなってしまったという。本来なら**.**と表示をするはずが、それでは百の桁を表せなくなるので***.*として、小数点第二位の部分の表示を省略してしまったようだ。


分足チャートを見ると介入しているようにも見えるのだけど、それも力尽きてしまっている感はある。同時に円安が進んでいるため、対円チャートではそれほどでもないのだけど、対ドルチヤートではまさに昇竜拳状態。


このような状況になったのは思いっきりざっくりとまとめると「OPECの原油増産によるアメリカのシェールガスとのチキンレースで生じた原油安」「EU諸国のウクライナ問題による対ロ経済制裁」の2要素で、ロシア経済に対する懸念が生じているため。【世界各国の原油生産・輸入・輸出量をグラフ化してみる】にもある通り、ロシアは世界第二位の原油輸出国。その売り上げで思いっきり外貨を稼いで国を富ませている。原油価格が高騰すればするほど国が潤うけれど......というところ。

このような状況が続くと、来年は結構世界情勢も色々と騒がしくなりそうな気がする。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月16日 06:22に書いた記事です。

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