街中では英ポンドの桁が足りなくなりましたね。105ルーブル/1ポンドでしょうか。 pic.twitter.com/87j1FuD75F
— UTOIさん (@utoi_san) 2014, 12月 15
野球場のスコアボードではよくある逸話だけど、想定されている数字の領域を超えた状況が発生して、表示が出来なくなる場面を見ると、「ああ、何らかの異様な事態が進展しているのだな」と改めて認識させられる。ロシア在住の方のレポート写真によると、街中の為替レートを示す電光掲示板で、その状況が発生したとのこと。1ポンド(イギリス通貨)あたりのルーブルが100ルーブルを超えてしまい、上手く表示ができなくなってしまったという。本来なら**.**と表示をするはずが、それでは百の桁を表せなくなるので***.*として、小数点第二位の部分の表示を省略してしまったようだ。
ルーブル対円チャート(6か月、日足)。確かにこれはヤバイ動きに見えますね...... https://t.co/nF0XhpHBdQ pic.twitter.com/rhyPQ9sRGr
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 15
こちらはルーブル・円の1分足。 pic.twitter.com/A1oPPNJxJo
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 15
ドル・ルーブルチャート(6か月)。もっとエラいことになってた http://t.co/QmCiDN7jw3 pic.twitter.com/Vo8F56XIsw
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 15
分足チャートを見ると介入しているようにも見えるのだけど、それも力尽きてしまっている感はある。同時に円安が進んでいるため、対円チャートではそれほどでもないのだけど、対ドルチヤートではまさに昇竜拳状態。
ルーブル、1998以来で最大の下落-対ドル64ルーブル台 - Bloomberg http://t.co/9kgqHAwPnH
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 15
ロシア国債利回り、5年ぶり高水準-ルーブル安で利上げ観測 - Bloomberg http://t.co/uLgIAYnBTL
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 12月 15
このような状況になったのは思いっきりざっくりとまとめると「OPECの原油増産によるアメリカのシェールガスとのチキンレースで生じた原油安」「EU諸国のウクライナ問題による対ロ経済制裁」の2要素で、ロシア経済に対する懸念が生じているため。【世界各国の原油生産・輸入・輸出量をグラフ化してみる】にもある通り、ロシアは世界第二位の原油輸出国。その売り上げで思いっきり外貨を稼いで国を富ませている。原油価格が高騰すればするほど国が潤うけれど......というところ。
このような状況が続くと、来年は結構世界情勢も色々と騒がしくなりそうな気がする。
コメントする