選挙後に投票率の低さで色々とお騒ぎになられる話を見て

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国政選挙に限らず最近の選挙の後には、必ずと言ってよいほど自称評論家や自称ジャーナリスト、自称知識人、自称文化人の方々の一部から、民主主義が死んだだの意味を無くしただの、日本のは民主主義では無いだの、不正が行われているだの、悪の組織が包括的に票を操作しているだの、投票率が低いから選挙内容は意味がないだの、投票しなかった人にも明確な意思がありそれは反対の意志に他ならないだの、数理や投票の仕組みそのものを理解していないような頭痛のネタにしかならない話が山のように語られる。

こんな状況では、すぐに死亡判定をしてしまうマンボウの育成アプリ的な感じで「民主主義」が扱われていると思われても仕方がない。多分感覚的には間違ってない。その程度のものだと、自称な方々は無意識のうちに認識しているのだろう。


白票なり投票していない人達に関しても話の通りで、すべてがすべて、自称な方々の思惑の通りな考えを持つ人だと思っている。まぁ要は「しいたげられた人民が声なき声を挙げている」みたいな考えがあり、それを高らかに語ることで自己の主張をアピールしているのだろうな。でもそれって「俺が買った株は必ず上がる」ってのと同じで、典型的なダメ投資家と同じなんだけれど。


それね。投票率が低い、投票する人が選挙権を有する人に対して少ない結果が出ているというのは、それ自身が選挙そのものの結果でもあるのだよね。これ、各種公的機関の調査結果と同じで、調査した対象数に対して回答率が低い属性の意見は、全体としては反映されにくいってのと同じことなのよね。それを「投票したら自分達の思惑通りの投票をするはずだから」という前提で大騒ぎしているところを見ると、算数の教科書をアマゾンのギフトで贈りたくもなるというもの......お金がもったいないからしないけどね。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月16日 08:10に書いた記事です。

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