原油価格の長期推移グラフ。原油価格って1970年代までは戦争が起っても殆ど変動がない。湾岸戦争ですら影響がない。影響があるのは供給が絞られたオイルショックとイラク戦争...そしてITバブル後の金融主導の上昇と中国バブルの需要増大。 pic.twitter.com/8nB5oR70vk
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2014, 12月 17
@FumiHawk 原油価格の指針が、生産量が極めて少ないテキサス軽油になって以降に特に高騰したと思います。
— yuki-wasa 地球人 (@boomsabi) 2014, 12月 17
ロシアのルーブルが暴落したり、ガソリン価格が幾分値下がりをはじめているのも、すべては原油価格の低下のため。まるで「妖怪ウォッチ」が引き起こしたさまざまな現象的な連鎖反応が経済界のあちこちで起きているけれど、まぁ原油価格下落状況も半ば妖怪的な勢派のチキンレースみたいなものによるところだから、あながち間違ってもいない。
で、その原油価格の推移だけど、チャートにある通り、1800年代はともかく1900年代に入ってからは総じて低迷。かの二次に渡る石油ショックにおいても、さらには湾岸戦争でも、50ドルを超えることは無かった。
実質的に跳ね上がりを見せているのは、例のサブプライムローン破たんに始まる金融危機と、その後の「株式市場の暴落で行き場を失った投資資金による、商品先物市場への大量流入に伴う相場暴騰」がトリガー......なんだけど、よくチャートを見直すと、サブプライムローン破たんの直前からじわりと値を上げている。これ、市場が大きく膨張し始めている前兆に加え、新興国の需要増加に伴う需給関係の変化によるところが大きい。
まあ直接の暴騰を引き起こし、その後高値安定化をさせたのは、金融主導によるところで間違いないのだけど、それと時期的には多分に被っているので仕切り分けが難しいものの、中国をはじめとした新興国の需要の継続的な増加によるところも大きいのだよね。
ちなみに本家サイトの原油関連の記事としては【原油先物(WTI)価格の推移をグラフ化してみる(2011年12月分まで反映版)】があるのだけど、色々とデータが古いものとなっている。来週中までにアップデートをかけたいと思っているので、それまでお待ちあれ。
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