「ぜひともお勧めしたいから大プッシュ」「迷惑極まりない」な広告、今と昔と

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ウェブ技術の進歩や既存の広告手法の効果減退に伴い、多くは広告代理店などのドヤ顔セールと共にやってくる、新たなウェブ広告の切り口。多くは導入当初こそ効果を発揮して高い成約率・クリックレートを見せ「この方法、なんてすんばらしいのでやんしょ」的な自画自賛のアピールがなされるけれど、すぐに状況は収束して、その手法そのものの効用が落ちるだけでなく、全体的な広告、さらにはウェブへの信用も失われていく。何度となく伝えてきた話ではあるけれど。

スクロールして表示領域に入ると勝手に音声が出たり再生が始まる動画広告、マウスカーソルを上に止めるだけじゃなくて通過するだけで巨大化するような広告が良い例。そりゃ確かに効果はあるだろうし、一部の人には背中を押してくれたような効果を発揮するだろうけど、多くの人には背中を押すどころか崖から叩き落とすような意味合いでしかない。

この「送り手側の強い意志、ある意味独りよがりな善意」で受け手が迷惑をこうむる構図って、まさに指摘の通り、昔(今も時折見受けられるけど)に流行った、アクセスした途端に思いっきり読み込み始めて、大音量でMIDIが鳴りまくるウェブサイトと同じなんだよね。結局、今も昔も変わらないということか。


これは例え話ではあるけれど、無いとは言えないし、むしろ結構起きうる事案には違いない(ウェブサイトでは無くアプリ系でこの類の流れを直に見たことがある)。クライアント、あるいは上司のように権限を持っているんだけど、実情を把握できてない人が現場に強く介入するとありうる話ではある。

今はスマートフォン関連で、似たような話をよく見聞きする。人が進化するのには、もう少し時間が必要なようだ。

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このページは、不破雷蔵が2014年12月22日 06:13に書いた記事です。

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